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シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原ワイナリー開設 日本ワインのエンジンへ

9/19(水) 6:30配信

食品新聞

メルシャンは8日、長野県塩尻市内に赤ワインに特化した「シャトー・メルシャン桔梗ヶ原ワイナリー」をオープン、9月下旬から桔梗ヶ原ヴィンヤードで収穫したぶどうの仕込みを開始する。

同社は山梨県に勝沼ワイナリーを保有していたが、自社管理畑を中心とした主要栽培地に醸造と消費者接点を持つ新たなワイナリーの構想を打ち出していた。今年6月には勝沼ワイナリーの見学ツアーを刷新。来年秋の椀子ワイナリー開設で3ワイナリー体制となる。

今回オープンする桔梗ヶ原ワイナリーは同社の前身である大黒葡萄酒の塩尻工場として1938年に開設。長く甘味果実酒を製造していたが、75年には本格的なワインを目指して浅井昭吾氏が契約栽培農家へメルローへの改植を推奨し、89年には「信州桔梗ヶ原メルロー1985」がリュブリアーナ国際ワインコンクールで大金賞を受賞。この経緯は10月公開の映画「ウスケボーイズ」のもとになった。

当時はメルロー栽培に特化し勝沼で醸造していたが「桔梗ヶ原でワイン造りも行いたいという願いを持っていた」(代野照幸社長)といい「ワイン市場は過去10年間で1・5倍になったが今は踊り場だ。桔梗ヶ原メルローを中心に頑張り、日本ワイン全体も同時に拡大するエンジンになれるよう努力していきたい」(同)と語る。

建設当時からの半地下庫を生かすためにぶどうを受け入れる部分は地上部に設け、落差を利用して運び入れるグラヴィティの考え方を採用。樽庫はパーテーションで区切り異なる温度環境で育成できるようにした。

1900年代当初から残された45の大樽のうち、10樽を保存。一部の樽は脇板を加工してソムリエナイフを制作、ワイナリー内で販売する。ぶどうは同社子会社で栽培したもののほか、地元組合のものを使う。また塩尻市の片丘地区で13haの農地整備を進めている。

ワインは「桔梗ヶ原メルロー シグナチャー」「同 メルロー」「同 メルロー ロゼ」の醸造を行う。「地域ブランドとしてさらにチャンスを広げる機会到来」(小口利幸市長)と地元の期待も高く「裾野の広い支援ができる」(同)と意欲的だ。

今後の一般公開は9月22日、10月27日、11月10日。予約制のツアーは既に満席だが、午後のフリータイムは来場可。

最終更新:9/19(水) 6:30
食品新聞

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