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マヒンドラ、FCAが「ロクサー」に対して起こしたジープの侵害提訴に反論

9/19(水) 8:14配信

Autoblog 日本版

インドの自動車会社マヒンドラが製造するジープによく似たオフロード車「ロクサー」(写真)の販売差し止めを、ジープの親会社であるフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が米国国際貿易委員会(ITC)に請求したのは8月のこと。ロクサーのデザインはジープの知的財産侵害に当たり、市場においてFCA製ジープの製品価値を下げる結果を招くと同社は主張している。これに対し、今度はマヒンドラがFCAの主張には根拠がないと反論。声明を発表し、ITCに申し立てを行った。

マヒンドラ「ロクサー」

FCAがロクサーを「輸入された低品質な模倣品のキットカー」と訴えたことに対し、マヒンドラは「数年掛けて開発したクルマであり、米国内のミシガン州で製造されている」と指摘。同社はロクサーがオフロードのみで走ることを目的として作られているもので、ジープとは競合しないと主張している。ロクサーは2.5リッター直列4気筒ディーゼル・エンジンを搭載するが、その最高速度は45mph(約72.4km/h)に抑えられており、米国では公道を走ることができない。とはいえ、シンプルなロクサーは現在のFCAが製造するジープよりも、第2次大戦時のオリジナルのジープに近いということは指摘しておくべきだろう。

マヒンドラは、クラシックなジープの特徴的なグリルとは、デザインが明らかに異なるとFCAが認めるフロント・グリルのデザインを使用する限り、FCAはマヒンドラに対して侵害提訴しないと2009年に合意したとも述べている。今回の問題は、現在のFCAではなくクライスラーが交わした2009年の合意が曖昧だったことが原因かもしれない。数十年前を振り返ると、マヒンドラ ロクサーの全体的な見た目は、オリジナルのジープを製造していたウィリス社と1940年代に交わされたライセンス契約に基づいて作られたものであることが分かる。

マヒンドラは今回の声明の中で、FCAを“フィアット“と呼び、フィアット自身もジープに似たクルマを製造していたことを忘れてはならないとしている。それは1951年から1973年まで作られていた「カンパニョーラ」というモデルで、やはりジープとはグリルのデザインが異なる。フィアット・インダストリアルの子会社イヴェコの公式サイトにある社史には、1951年にカンパニョーラは「ウィリスの型を元に」製造されたと記されている。

マヒンドラは、FCAが提訴を通じてマヒンドラに対するネガティブな印象を作り上げ、マヒンドラの評判を貶めていると主張。このインドの自動車メーカーは、米国FCA本部とそれほど離れていないミシガン州南東部のオーバーンヒルズに独自の工場を設立し、そこで初の量産車となるロクサーの生産を今年初めから行っている。

Autoblog Japan

最終更新:9/19(水) 8:14
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