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日本海450万年前に分離 富山大グループなど分析

9/19(水) 1:23配信

北日本新聞

 富山大大学院理工学研究部(理学)の堀川恵司准教授らの研究グループは、日本海が約450万年前に、14万年ほどの期間をかけて太平洋と分離し、今の日本海の原型となる半閉鎖的な海域になったことを、海底堆積物の分析によって突き止めた。地球化学的なデータから、時期を明らかにしたのは初めてという。

 1千万年前、西日本は朝鮮半島と陸続きで、東日本の大部分は海面下にあった。日本海は北日本側に開いており、太平洋の深層水と海水交換があった。その後、東日本~北海道が隆起し、日本海は太平洋の深層水が流入しない半閉鎖的な海域となったが、いつそうなったかは研究が不十分で、定説では250万年~350万年前とされてきた。

 研究では、2013年の統合国際深海掘削計画で採取された日本海の海底堆積物に含まれる魚の歯や骨の化石について、ネオジムという元素の同位体比を調べ、海水の由来を解析。その結果、約450万年前、東北側の隆起により、太平洋とつながる海峡が急激に縮小して浅くなり、日本海の閉鎖性が強まったことが分かった。期間は約14万年で、一般的な隆起現象の尺度で言えば非常に短いという。

 堀川准教授は「日本海の生物種の進化の過程に関する基礎知識にも寄与する成果」としている。堀川准教授、同大大学院理工学教育部博士課程3年の小坂由紀子さん、名古屋大、海洋研究開発機構、九州大による共同研究。11日の米学術誌「Geology」電子版に掲載された。

北日本新聞社

最終更新:9/19(水) 1:23
北日本新聞

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