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キャリーバッグ落下ご用心 JR富山駅で相次ぐ

9/19(水) 5:00配信

北日本新聞

■長いエスカレーターが要因

 JR富山駅で8月から、エスカレーターでキャリーバッグが落下する事故が相次いで発生しており、同駅が注意喚起のアナウンスを流すなどして未然防止に努めている。JR西日本金沢支社と同駅は、エスカレーターが比較的長いことが要因の一つとみており、同様にエスカレーターが長い県内の北陸新幹線の各駅でも、安全対策の取り組みを広げていきたいとしている。(社会部・花田千恵)

 正確な発生件数は把握できていないが、富山駅ではキャリーバッグの落下事故が少なくとも8月に4件、9月に入ってからも既に1件起こっている。JR西日本金沢支社によると、県内では今年に入ってから富山駅のほか、8月に新高岡駅で1件発生している。いずれも幸いけが人はいなかったが、過去には富山駅で、落ちてきたキャリーバッグに当たった客がけがをしたケースもあったことから、同駅が対策に乗り出した。

 8月上旬からエスカレーターの乗り口に「キャリーバッグから絶対に手を離さないでください」という放送が流れるセンサー付き音声案内を設置。注意喚起のポスターも張り出したほか、駅職員がエスカレーターの二列利用を呼び掛けている。

 通行人の目を引くユニークな試みもある。「富山駅新報」と名付けた新聞を発行し、構内に掲示。「キャリーバッグ落下 富山駅で3日連続3件発生」という見出しで危険性を伝えている。

 週刊誌広告に似せて作った掲示物には「落下する キャリーバッグは 怪我(けが)のもと」などと駅職員が考えた川柳も載せた。

 JR西日本金沢支社と富山駅は、同駅は乗降人数が多い上、エスカレーターが1階から3階まで一続きで、高低差が約12・1メートルと他の駅に比べて長く、乗っている時間が長いことが事故の要因の一つとみている。北陸3県では、金沢駅や福井駅は中二階があるため短い。

 同駅の谷本光宏駅長は、新高岡駅が約10・8メートル、黒部宇奈月温泉駅が約13・2メートルと、北陸新幹線の県内各駅もエスカレーターが長いことから、「取り組みを他の駅でも展開させ、ルールやマナーを定着させたい」と話している。

北日本新聞社

最終更新:9/20(木) 16:01
北日本新聞