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【特集】故郷の“藍”に魅せられて 「伝統×現代」若き藍染作家に密着

9/19(水) 14:13配信

MBSニュース

徳島の名産「藍」。そのどこまでも深い青に魅せられ、故郷に戻った男性がいます。伝統の「ジャパンブルー」を地元から世界に発信しようと奮闘する、藍染作家を取材しました。

故郷に戻って藍染作家に

徳島県の最南端にある海陽町。サーフィンを楽しむ永原レキさん(36)は、青く美しい海に魅せられてこの町に戻ってきました。永原さんの職業は藍染作家です。10年前に故郷の徳島にUターンし、海の目の前に工房を兼ねたカフェを構えました。サーフボードなど、普通は藍で染めないようなものにも挑戦します。

「藍染の手染めのグラデーションで、空の青と海の青を表現して“空海”って名前をつけて作りました」(永原レキさん)

永原さんが染料として使うのは、地元で取れたタデ科の藍・タデ藍の葉です。タデ藍には、消臭や紫外線をカットする効果がある上、天然の素材なので肌に優しいといいます。この日作っていたのは、ベビー服でした。

「お客さんからのオーダー。赤ちゃんの出産祝い。やっぱり赤ちゃんとか子どもに着てもらうのは、いいものを着てもらった方がいいから」(永原レキさん)

永原さんは、合併して海陽町になる前の宍喰町で生まれました。14歳からサーフィンを始め、プロサーファーを目指して千葉県の大学に進学。学生チャンピオンにも輝きました。

「競技者としては大学卒業して引退したんやけど、プロサーファーでやっていくほど俺は実力がなかったから、諦めたんやけどね」(永原レキさん)

転機となったのが、藍染との出会いでした。地元・徳島県は藍の葉の一大生産地。サーファーとして自然と向き合ってきた永原さんは、天然の染料である藍が環境に優しい点に強く惹かれました。

「川とか海に流してもただちに自然とか生きものに悪影響を与えないとか、そういうことは知らなかった。自然を守りたいと思ってた僕にとっては、最高のヤバいやん藍染ってなって」(永原レキさん)

藍染めにのめりこんで10年。手が青く染まっていくにつれ、その奥深さに魅せられていきました。

「手が青くて兄ちゃんえらいなって言われたら、自分がえらいんじゃなくて、代々この藍っていう文化を守ってきた人たちが敬われているんやなって感じますね。それは藍のすごさですね。歴史の深さですね、藍の」(永原レキさん)

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最終更新:9/19(水) 14:13
MBSニュース