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米債券トレーダー、2019年が勝負どころに-金融政策巡る賭けで

9/19(水) 10:41配信

Bloomberg

世界最大の規模を誇る米債券市場にとって2019年は米金融政策の道筋を巡る賭けの勝負どころになりつつある。

来年の利上げ回数に関する投資家の予想はここ数週間に米金融当局の見通し(3回)に近づき、現時点では来週と12月に続き来年2回の利上げが想定されている。ただイーグル・アセット・マネジメントなど一部の投資家は、政策当局者が予想するような大幅な引き締めが必要になるほどインフレが脅威となることに疑問を抱いている。こうした見通しの乖離(かいり)は少なくとも11月まで続く可能性がある。同月には米中間選挙の結果が出て、財政政策によって経済に追い風が吹くかどうか予想しやすくなる。金利動向を巡る論争の着地点は両陣営の中間地点で落ち着く可能性があるが、そうなれば債券の強気派や米金融当局の信頼性には打撃となろう。いずれにしても、このようなこう着状態は、債券市場が変動の少ない時期を経て激しい値動きに移る下地となる。

運用資産約340億ドル(約3兆8200億円)のイーグル・アセット・マネジメントの債券ディレクター、ジェームズ・キャンプ氏は「債券市場はインフレのストーリーを信じていない。そのために19年は非常に興味深い年になる」と語った。

7日発表の米雇用統計で8月の賃金の伸びがリセッション(景気後退)後で最大となったことから、市場で来年の利上げ回数の見通しが上振れした。ただキャンプ氏らはインフレが今後加速するとの見方に納得していない。先週発表された8月の米消費者物価指数(CPI)が予想ほど上昇しなかったことで、キャンプ氏のような見方が強まった。同氏は米10年国債を保有し、米金融当局が年内にあと2回の引き上げを実施した後、来年に利上げを休止すると予想する。

2020年末のフェデラルファンド(FF)金利の見通しはデリバティブのトレーダーが約2.8%であるのに対し、6月時点での米金融当局者の予想中央値は3.4%だった。

原題:Bond Traders See 2019 as Battleground for Bets on Fed Rate Path(抜粋)

Liz McCormick, Matthew Boesler

最終更新:9/19(水) 10:41
Bloomberg