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ラスケーズ 歯周病菌を即時分析 試作機開発 早期製品化目指す

9/20(木) 4:00配信

茨城新聞クロスアイ

産業技術総合研究所(産総研)の技術を活用したベンチャー企業、ラスケーズ(つくば市二の宮、小木曽了社長)は、歯周病菌の即時分析装置の試作機を開発した。従来の分析では、唾液などを検査会社に郵送して検査するのが一般的だった。今回の装置は歯科医院などのスタッフが手軽に利用でき、歯周病菌の種類や量を短時間で測定できる。早期の製品化を図り、2019年中の試験販売の開始を目指している。


歯周病は、歯周病菌が歯の表面に歯垢(しこう)をつくって付着することで歯肉の炎症を引き起こし、歯を支える骨を溶かす感染症。肺炎や糖尿病などの全身疾患にも強い因果関係があるとされる。

同社によると、歯周病の原因菌を測定するには遺伝子診断が必要で、これまで唾液などの検体を検査会社に郵送する手法が一般的だった。

ただ、その結果が分かるまでには郵送期間を含めて約1週間かかるという。

今回の装置は、歯科医院などで遺伝子診断を簡便に行うことができるのが特徴だ。

販売を目指しているタイプの試作機は、菌の種類や量を同時に測定可能とした。分析に必要な時間は約1時間で、分析料金は従来の1~2万円より安価な約5千円を想定しているという。

同社は今年2月、産総研の技術普及を目的に創業した。今後は装置の試験販売に取り組み、全国の開業歯科をターゲットに歯周病の専門院などから受注を目指す。

産総研機能化学研究部門研究グループ長も務める原雄介同社取締役は「歯にどういった菌を持っているかで歯周病のリスクは変わると考えている。菌の種類が分かれば対策を練ることができるだろう」と話している。(小野寺晋平)

茨城新聞社

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