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屈辱の本拠地負け越し…巨人が“東京ドーム嫌い”になったワケ

9/20(木) 12:00配信

日刊ゲンダイDIGITAL

「今世紀初」の屈辱だ。巨人が19日のDeNA戦に敗れ、今季は東京ドームで27勝32敗1分け。本拠地での負け越しは、1988年の開業以来、92年、97年の2度しかない。21世紀では初の屈辱となった。

 狭くてボールが飛ぶ球場。リーグ優勝が当たり前だった一昔前は、本塁打攻勢でねじ伏せていた。相手選手は「巨人の攻撃の時だけ追い風が吹く」と真顔で怒っていたものだ。そんな「地の利」も今は昔。今季はDeNAに2勝8敗、広島に3勝6敗の惨状だ。本拠地でさえ勝てなくなったのはなぜか。投手として中日、近鉄、横浜などで活躍し、巨人へFA移籍した経験を持つ門倉健氏(評論家)がこう指摘する。

「狭いのもそうですが、気圧や乾燥した空気の影響でボールが飛ぶのは確か。巨人はこの試合で3本塁打を浴びたように、今は相手が喜ぶ球場になっています。投手目線で言うと、最近の巨人の投手陣は全体的に球が高い。本塁打が出やすい球場なのは、巨人の選手が一番分かっているはずです。150キロ級の投手が増えましたが、140キロでいい。バッテリーが『アウトロー』をもっと意識して欲しい。初心に帰るしか道はありません」

 打つ方もしかりだ。巨人のチーム本塁打は今季140発でリーグ3位。4番の岡本が31本と奮闘しているものの、昨季の本塁打王でもあるゲレーロが15発にとどまるなど、他が続かない。168本塁打でトップの広島の某主力選手は「東京ドームは好き。球が見やすいし、夏は涼しいし、他の球場よりボールが飛びますから」と漏らしている。「地の利」のある巨人はもっと打っていいということだ。

 DeNAの164本も広島とほぼ同数。この試合もロペスの2発を含む3発で6点中5点を叩き出した。巨人はDeNA先発の東に8回をわずか1安打に抑えられたが、これもマギーのソロだった。やはり東京ドームでは一発が勝敗を分けることが多いのだ。

 これは巨人のある首脳陣の弁である。

「そう言うけど、借金がいくつも(8)あるんだから、東京ドームうんぬんの問題じゃない。チーム力がないからまんべんなく負けてるんだよ。外に出たって勝ってないだろ?」

 それを言ったら身もフタもないが、巨人はルーキー東に七回2死まで完全投球を食らうなど、デビューから5戦5敗とカモられっ放し。今季最多の借金8となってもまだ3位を守っているとはいえ、4位DeNAとはわずか0・5ゲーム差。高橋由伸監督は就任3年目で初めて試合後の会見を拒否した。

 今の巨人は21世紀で一番弱い。

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