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自惚れ、失望、無力感…「マーケティング」が教えてくれたのは、“比較すること”の無意味さ

9/20(木) 11:01配信

リクナビNEXTジャーナル

2018年4月マルケト初の新卒として入社、カスタマーエンゲージメント本部に配属された北川千博。彼は学生時代、消費者の満足度向上を追求するべく、産学連携プロジェクトに参加するなど、さまざまなデータ解析に専心する中、マルケトとの出会いに衝撃を受けました。今回は、北川がマルケト入社のワケを語ります。
※本記事は、「」より転載・改編したものです。

「アイデアだけではマーケティングを極められない」そう気づいた学生時代

▲2018年にマルケトに入社した北川
大学では、某大手通信企業で豊富なビジネス経験を積んだ教授のゼミに所属し、授業で習った理論を文理融合や産学連携プログラムでアウトプットしながら、マーケティングの感覚を身に着けていきました。
昔からアイデアを出すことは好きだったので、マーケティング施策をどんどん出してプロジェクトにも貢献できていたと思います。チームのメンバーからも、“アイデア力”を褒めてもらって、満足している自分がいました。
正直に言うと、「自分にはマーケティングのセンスがあるのでは?」と、自惚れていたんです。
でも、ある日先生から「お前はマーケティングの世界で“アイデア力”だけで勝負していくのか?」と問われた時、この先のキャリアを考えてぞっとしました。
アイデアはいつも当たるとは限らないし、将来自分が30~40代になったときに優秀な若手にあっさりとアイデア力で負けるかもしれません。
そんな危機感から、私はアートなマーケティング思考から、よりデータ・ドリブン(データを可視化して課題解決に結びつけること)で、サイエンティフィックなマーケティングに軸をずらしていきました。

大学院への進学と、改めて思い知らされたマーケティングの高い壁

▲大学時代の北川(写真 中央右)。実は「自分にはマーケティングのセンスがある」と感じていたと振り返る
産学連携プロジェクトの一環で、規模の大きなアンケート調査を設計し、多変量解析をするチャンスが巡ってきました。
統計学とソフトウェアの使い方を同時に覚えるのは大変でしたが、解析技術を駆使して、マーケティング・リサーチとしてのアウトプットを出すことに成功しました。
そして、リサーチの結果に基づくマーケティング施策を考案し、企業の経営層の方へプレゼンをしたところ、社長の肌感覚とデータが合致。データに基づくマーケティング・プランにも賛同していただくことができたんです。
学生のプランを経営層の方に納得していただくには、アイデア力だけでは足りません。客観的でロジカルな指標であるデータのエビデンスがいかに必要であるかを、その時改めて痛感しました。
この経験から、私はデータを活用したマーケティングにどんどん魅了されていったんです。
その後、ゼミの教授に日々の活動を評価いただき、ありがたいことに大学院への推薦をいただくことができました。「よりアカデミックな観点からマーケティングを学びたい」「統計学に関する知見をもっと高めたい」そんな強い想いを持っていた私は、就職ではなく進学を決意することになりました。
大学院に入学後、ショックな気づきが3つありました。
1つめは、同じ経営学研究科の一部の学生がマーケティングを「広告やキャッチコピーを考えること」だと認識しており、彼らが専攻する戦略や会計、組織論よりも下の学問だと認識していたことです。同じ経営学研究科の学生でさえ、マーケティングに対する認識を誤っていることにショックを受けました。
2つめは、アンケート調査をしても、回答者がきちんと答えてくれるケースが思ったよりも少なかったことです。「統計学による推測がどれだけ正確だとしても、分析の元になるデータの信憑性が欠けているのであれば意味がないのではないか」そう思うようになりました。WEBトラッキングやIoTのセンシングによって消費者及び顧客の行動データが取れる時代なので、このようなデータを活用したマーケティングに興味を持つようになりました。
そして3つめは、自分がトライしたかったカスタマージャーニーやカスタマーエクスペリエンス研究は、想像以上に概念レベルのものが多かったことです。「この研究で実務の世界に役立つインプリケーションを導き出すことができるのか」「AI・IoTなどのテクノロジーの発展に伴い急速に変革を遂げる現代のマーケティングを、研究者として後追いできるのか」…。
そんなモヤモヤをいつも抱えながら、日々を送っていました。

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