ここから本文です

たばこはもはや高級嗜好品? でも女性の喫煙率低下は意外に緩やか

9/20(木) 12:15配信

LIMO

最新の喫煙率は17.9%、3年連続で減少して最低値を更新中

近年、健康意識の高まりや、喫煙に対する規制強化を背景に、たばこ離れに歯止めがかかっていないのは既にご承知の通りです。実際、たばこの国内販売数量は、20年前のピークから約▲6割減少しました(2017年実績)。

そして、この7月末に日本たばこ産業(JT)が発表した「全国たばこ喫煙者率調査」を見ても、たばこ離れの実態を見ることができます。当該調査の結果によれば、たばこを吸う成人の割合は17.9%(男性27.8%、女性8.7%)となり、前年から▲0.3ポイントの低下となりました。

喫煙率の低下はこれで3年連続であり、調査開始以来の最低数字を更新しています。

男性と女性の喫煙率の推移~50年前は男性の5人に4人が喫煙者

ただ、喫煙率は元々、男女間に大きな差があるため、男女別喫煙率の推移を見る方が実態を表しているかもしれません。まずはその推移を見てみましょう。

 ・1965年 男性:82.3%、女性:15.7%
 ・1975年 男性:76.2%、女性:15.1%
 ・1985年 男性:64.6%、女性:13.7%
 ・1995年 男性:58.8%、女性:15.2%
 ・2005年 男性:45.8%、女性:13.8%
 ・2010年 男性:36.6%、女性:12.1%
 ・2015年 男性:31.0%、女性: 9.6%
 ・2016年 男性:29.7%、女性: 9.7%
 ・2017年 男性:28.2%、女性: 9.0%
 ・2018年 男性:27.8%、女性: 8.7%
いかがでしょうか。約50年前には男性の5人に4人が喫煙者という、今では少し信じられないような時代だったことがわかります。現在は約4人に1人が喫煙者ですから、男性の喫煙者激減によって、全体の喫煙率低下がもたらされたのは間違いありません。

女性の喫煙率低下は思いのほか緩やか

一方で、女性の喫煙率の低下は、思いのほか緩やかであることも分かります。上記の調査結果によると、2018年の喫煙者は、男性で1965年の3割強、女性は5割強です。確かに、元々の喫煙率が低いと言ってしまえばそれまでですが、それを割り引いても、女性の喫煙率の低下が緩やかであることは事実でしょう。

さらに、成人(20歳以上)の絶対数は、中高齢者を中心に女性の方が多いことを勘案すると、女性の喫煙者は意外に多いということが言えるのではないでしょうか。

そこで、同じくJTが発表した「全国推定喫煙人口」を見てみましょう。10年前(2009年)との比較です。

 ・男性 2009年:1,957万人→2018年:1,406万人(▲551万人、▲28.1%減)
 ・女性 2009年: 644万人→2018年: 474万人(▲170万人、▲26.3%減)
やはり、わずかではありますが、ここでも女性の喫煙率低下が緩やかであることが見て取れます。では、わずかな差とはいえ、なぜ女性の喫煙率低下が男性に比べて小さい(緩やか)のでしょうか? 

1/2ページ

最終更新:9/20(木) 16:30
LIMO