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アウディ 新型A7 Sportback&新型A8 試乗|軽快な走りの中にEV時代への序章を感じた

9/20(木) 10:30配信

オートックワン

セダンの洗練とアバントの実用性を備えた、麗しのスポーツバック

アウディ A6とA8の狭間を埋める巨大な5ドアハッチバック。ご存じ、アウディ A7 Sportback(スポーツバック)の二代目モデルが登場した。

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これはメルセデス・ベンツで言えばCLS、BMWで言えば6シリーズ・グランクーペに相当するクルマで、実用性はもちろんのこと、ここに“若さとエレガンス”を備えることが最大の特徴だ。そしてアウディ流に言えば、セダンの洗練とアバントの実用性を備えるのがスポーツバックということになる。

確かに新型A7 Sportback、そのスタイリングは麗しい。そのダース・ベイダー的な顔つきこそいかついが、サイドビューでは「quattro」を表現する前後のフェンダーラインと、一段下のドアノブから伸びるセンターラインの交錯が目に楽しい。そしてダメ押しで、ドアの厚みを打ち消すための深くえぐれた下端のプレスが、その存在感を強烈高める。

線の多さではメルセデスのCLSとは対照的。その賑やかなデザインにシックなカラーを重ねると、いつまで見ていても飽きない。アルマジロのようにヘンテコなカッコウをしていた先代に比べると、スポーツバック的なリアビューは受け継ぐものの遙かにエッジーで、それなのになめらかで、ひとことで言えばカッコいい。

マイルドハイブリッドが組み込まれた3リッターV型6気筒TFSI、その魅力とは?

しかし新型A7 Sportbackがカッコ付けているのは、デザインだけじゃない。パワーユニットやインターフェイスも、外見に負けないくらい先進性を武器にしてEV時代に見栄を切っている。

グレード構成は一種類で、エンジンは340ps/500Nmの出力を発揮する3リッターV型6気筒TFSIを搭載。駆動方式は後輪の駆動をコースティングする最新世代のクワトロ4WDだ。

しかし今回からそのパワーユニットには、48Vのマイルドハイブリッドシステム(MHEV)が組み込まれている。具体的にはベルト駆動方式のオルタネータースターターを用い、ブレーキング時に最大12kWのエネルギーを回生してリチウムイオンバッテリーに充電。その電力を走行に役立てている。

マイルドというだけあり、EVとしての魅力は弱い。極低速域でアクセルを一定に加速をすると、エンジン回転が低く抑えられたまま加速をして行く様は確認できるものの、こらえ性なくアクセルを踏み込めばすぐさま内燃機関がその主導権を握る。

このツインスクロールターボを採用するTFSIと、デュアルクラッチを用いた7速Sトロニックの加速はすこぶる気持ちが良いから、なおさらモーターを実感しにくい。

では、どこでその利便性を感じられるのかと言えばそれは、「感じられないところに意義がある」ということになる。というのもこのMHEVはアイドリングストップからの始動があまりにスムーズで、どこでエンジンが掛かったのかを全く意識させないままに走り出してしまうのである。ちなみに今回の試乗では高速走行を試すことができなかったが、このMHEVは55~160km/hというワイドなレンジでエンジン出力をカットするコースティング走行も可能だという。

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最終更新:9/20(木) 11:09
オートックワン