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新たな葬送の形に… 日本海に浮かぶ“散骨島”とは?

9/20(木) 15:10配信

MBSニュース

近年、多様化している葬送の形。墓地に遺骨を納めるのではなく、海にまく「海洋散骨」や樹木葬などさまざまです。そして今、無人島に散骨するいわゆる「散骨島」が注目されています。人の手が入らない自然の中で土に還っていく、日本で唯一の散骨島を取材しました。

“散骨専用”の無人島を訪れる家族

島根県・隠岐諸島のひとつ、カズラ島。面積は約2600平方メートルで、東京の葬儀会社が所有する無人島です。東京に住む近藤さん(仮名)ご家族は、今年5月に夫のただしさん(仮名)が亡くなり、散骨のため妻と3人の娘で島を訪れました。

Q.今回、島に散骨するきっかけは?
「(夫が)地元の海士町出身で」(妻) 
「生まれたのも隠岐島で」(長女)
「すごく隠岐島が好きで、主人が。隠岐島、隠岐島と普段から言っていました。ちょうどいいところができたので『これはいいね』ということで」(妻)
Q.旦那さまも亡くなられる前から決めてたんですか?
「決めて、申し込もうかということで申し込んで。4年くらい前かな?」(妻)
「隠岐出身じゃなかったら私の場合は『ん?』と思いましたけど、隠岐に帰れるっていうところでとてもいいお話だなと」(長女)

「土に還っていく…」 散骨の様子は

カズラ島に行くには飛行機などを使って、まずは隠岐諸島最大の島「隠岐の島町」へ。それから船で海士町に渡り、さらに船を使ってカズラ島に向かいます。海士町から約10分で島に到着しました。この島は国立公園内にあるため、ほとんど人の手が入っていません。簡易の階段が設けられている以外に人工物はありません。そして今回、散骨する場所は木に囲まれた地面です。

「こちらの方に広くまいてあげて下さい」(スタッフ)

家族で順番に粉末状になった遺骨を地面にまいていきます。

「また来るからね。みんなで来ます」(家族)

まいた遺骨をなでるようにして、最後の別れを惜しみます。散骨を終えた家族に話を聞きました。

「1人で残っていくんだなって」(次女)
Q.ちょっと寂しい感じも?
「本人が望んでたことですし、土に還っていくんだなというのはすごく思うので。立ち去るのは今すごく寂しいですけど…でも、すごく素敵な島だったので風の音と波の音が聞こえるし、喜んでくれてるんじゃないかなって思います」(三女)
「本当に帰りたかったところなので」(妻)
「こっちはちょっと寂しいですけど」(三女)

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最終更新:9/20(木) 15:10
MBSニュース

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