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「広野バナナ」お楽しみに 国内最北の栽培開始、来夏販売へ

9/20(木) 8:29配信

福島民友新聞

 福島県広野町が100%出資する町振興公社は19日、同町の二ツ沼総合公園で国内最北となるバナナの栽培を開始した。南国で育つバナナを同町で生産する意外性を武器に、7月に再始動したJヴィレッジ(広野、楢葉町)の利用者らの関心を引き寄せる新たな特産品として観光振興につなげる。

 栽培するバナナは、台湾バナナが原種のグロス・ミシェル種。種子などを氷点下60度までゆっくりと冷やすことで寒冷地での栽培が可能となった品種で、岡山市の農業法人が40年以上をかけて開発した。同市内の百貨店では1本648円(税込み)と高価ながら売れ行きは好調という。

 同公社は、Jヴィレッジの再始動に合わせた地域振興策を探る中で、希少な国産バナナの市場性に目を向けた。中津弘文社長は「本県でのバナナ栽培はインパクトが大きい。利用者を呼び込む資源になる」と胸を張る。

 現在市場で主流のキャベンディッシュ種よりも甘みが強く、もっちりとした食感が特徴で、無農薬で栽培するため皮ごと食べられるという。

 東日本大震災で損傷して以降、作物の栽培を休止していた同公園内のビニールハウス1棟(800平方メートル)で150本の苗を育て、来夏には町内の直売所などで販売を始める予定。生産の効率化などを研究し、価格は1本300円程度に抑えたい考え。バナナの葉や茎を使った6次化商品の開発も進め、地元雇用の創出も図る。

 同日は関係者がバナナの苗を植える作業を行った。遠藤智町長は「2020年東京五輪・パラリンピックに向け、バナナ栽培を通し復興に歩む被災地の姿を発信したい」と話した。

福島民友新聞

最終更新:9/20(木) 8:29
福島民友新聞