ここから本文です

モーリー・ロバートソン、自民党総裁選は「現実と理想の戦い」

9/20(木) 11:21配信

TOKYO FM+

高橋みなみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「高橋みなみのこれから、何する?」。9月19日(水)の放送では、国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソンさんに“下半期の日米関係”について教えてもらいました。

【写真を見る】“日大アメフト問題”の海外での反応を語ったモーリー・ロバートソンさん

今後の日米関係に関してはいろいろと予測できない要因があり、一部ギクシャクする可能性があるものの「大枠では急な変化はないと思う」とモーリーさん。そんな両国の関係に直近で大きく影響を与える出来事は、9月20日(木)におこなわれる「自民党総裁選」です。

モーリーさん曰く、アメリカのドナルド・トランプ大統領にとって安倍晋三首相は自分の意見を一番わかってくれる人。それだけに、これまで日本に対して厳しい発言を控えていた節もあるようです。しかし、11月のアメリカ中間選挙を前に、トランプ氏は点数稼ぎのため、「貿易に関して、日本から大幅な譲歩を引き出したいところ」だとモーリーさん。アメリカに対して中国は言うことを聞かず、EUは揺さぶっても押し返してくる状況。日本はちょっと押しただけで兵器を大量購入するだけに、今回「もう一度……」と取引を持ちかけてくる可能性があると言います。

今回の自民党総裁選は安倍首相と石破茂元幹事長の一騎打ちとなっていますが、安倍首相は経済主義で、あくまで現実路線。一方、石破氏はより経済的な正義を主張し、平等な社会を訴えていることもあり、モーリーさんは“現実と理想の勝負”と見ているようです。現状では安倍首相の再選を予想していますが、地方票次第で政権の動向が変わると言います。さらには「次回の総裁選で石破氏が勝利する可能性もある」とモーリーさん。

次のテーマは「日米首脳会談」。安倍首相が再選した場合、9月25日(火)に開かれる予定になっています。この会談について、モーリーさんは「日本にとってはリスクがあるかも」と不安顔。前述の通り、中間選挙前にポイント稼ぎをしたいトランプ氏だけに、対日貿易赤字を解消するためのなんらかの対応を求めてくるのではと示唆します。

最後は、11月に実施される「アメリカ中間選挙」に関して。モーリーさんによると、トランプ氏がアメリカ中間選挙に勝利すれば、政権を国民がバックアップしたことになり、より強行に政治を推し進めることになるそう。しかし、トランプ氏が勝利できるのか、それはまだわからないとモーリーさんは言います。

トランプ氏は“経済”“安全保障”“社会的政策”の3つの領域で戦っているなか、大きな問題になっているのが“米中貿易戦争”だそうです。ただ、現状としては中国からアメリカへの輸出量が大きいこともあり、「先に中国が折れそう」とモーリーさん。もしも中国が譲歩し、アメリカ中間選挙前にトランプ氏が勝利宣言を出せれば大きなポイントになりますが、一方で中国と関係している企業や輸出量の多い大豆農家をどうするのか、大豆農家から高い支持率を得ているトランプ氏にとって、そこも悩ましいところのようです。

また、トランプ氏は最高裁判事に保守派の判事を任命し、過去数10年のリベラルからの脱却をはかろうとしていますが、その判事に過去のセクハラ・虐待疑惑が持ち上がっているとか。何かと問題の絶えないトランプ氏に、モーリーさんも「いつも危ない橋を渡っている」とあきれ顔。
いずれにせよ、どれも日本に大きな影響を及ぼすことだけに、モーリーさんの話をしっかりと耳を傾けるたかみなでした。

(TOKYO FM「高橋みなみのこれから、何する?」2018年9月19日(水)放送より)

最終更新:9/20(木) 11:21
TOKYO FM+

あなたにおすすめの記事