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電車での飲食は「日本の恥」なの?蔓延する“みんな化語”の5つのタイプ

9/20(木) 16:30配信

ハフポスト日本版

自分ひとりの意見なのに「みんなやってる」「みんな言ってる」と決めつける人がいる。

こうした「みんな化」とも呼ぶべき言葉遣いをする理由には、5つのタイプがあることが博報堂生活総合研究所の調査で明らかになりました。

回答者の中には、駐車違反をしてしまった時に「みんなやってるからしょうがない」と言い訳したことがある、子供に「みんな持ってるから買って」とせがまれたことがあるなどの声があがってきました。

“みんな”って本当に存在してるのでしょうか。そしてそれは、一体誰のことなのでしょうかーー

電車内での飲食は「日本の恥」なの?

先日、私が帰宅のために電車に乗っていた時のことです。とある駅で20代とおぼしき女性が電車に駆け込んできました。空いている車内でなんなく座席についた彼女は、リュックからごそごそとパンを出して頬張り始めました。

乗客たちが思い思いにスマホを眺めて過ごしていた21時頃の車中。その彼女がほんのふたくちほどパンをかじった時、その緩やかな空気が一変しました。彼女の隣に座っていた70代くらいの男性が突然大声をあげたのです。

「そんなもん家で食え! 日本の恥だぞ!」

そう切って捨てるように言うと、男性はすぐに到着した次の駅でドカドカと下車してしまいました。彼女は声を出すこともできず、パンをそそくさとリュックにしまって、もうその男性が居なくなっているにも関わらず、座席で小さく丸くなっていました。

確かに電車内での食事はマナー違反だと考える人も一定数いると思います。ただ、彼女は「日本の恥」として叱責されるほどのことをしたでしょうか。少なくとも私は、混んでいない車内で、匂いもしないパンを食べた程度ではまったく気になりません。

私が思うに、「日本の恥」と言うとき、その男性は幻の“みんな“をねつ造しています。俺だけが怒っているのではなく、日本の“みんな“が怒っているのだと。彼女により強力なダメージを与えるために、そして、彼自身が日本国民の代弁者であるかのような全能感を得るために、彼は主語を“私“から“みんな“にすり替えたのです。

このように、主語を大きくするタイプの言葉というものがあります。他の例では、女性が「女はお前みたいな男が嫌いなんだよ」と言う場合、個人ではなく性別代表になってしまっています。

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