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「今助けないと死んじゃうから」不遇のアスリートを真っ先に支援する高須克弥院長の「医者の本能」

9/20(木) 11:30配信

AbemaTIMES

 9月19日、体操のリオオリンピック代表・宮川紗江が「高須クリニック」所属になったことが発表された。パワハラ問題の渦中で、選手生命も危ぶまれる中、真っ先に支援を名乗り出たのが高須克弥院長だった。これまでも国内外を問わず、多くの医師やアスリートを支援してきた高須院長は「弱いやつは今助けないと死んじゃうから。医者の本能みたいなもんで、助けるなら今でしょって」と、救急の患者を見つけたように、今回もまた迷わず即座に救いの手を差し伸べた。

 発表があった同日、高須院長は東京・両国国技館にいた。AbemaTVの相撲中継にゲストとして出演するためだ。土俵すぐ近くの「砂かぶり」で観戦する様子は、これまで何度となくテレビに映り、土俵上をぐるぐると回る懸賞旗にも、毎場所「高須クリニック」の旗が何本も登場する。「懸賞は朝青龍のころからかな。でも僕が今支援しているのは、日の目を見ない、恵まれないのに頑張っている人たちだから。みんなは一番(強い)ところに、懸賞をつけたがるけどね。だから僕は白鵬にはつけてあげないの」と、いたずらっぽく笑った。

 とにかく動き出しが早い。相撲であれば阪大相撲部のために土俵を作り、サッカーでは給与未払いで騒ぎになったナイジェリアのオリンピック代表に約4000万円を寄付した。困っている人がいたら、すぐに助ける。そこには私利私欲は存在せず、とてもシンプルな動機だけで支援をし続けている。「助けてあげる時って、すぐにやらなきゃダメなのよ。強いやつはじっくり様子を見てからでも遅くないけど。心筋梗塞なのに『家に行ってお金持ってらっしゃい』なんて話はないでしょ?」。そんな人間味溢れる金の使い方に共感するファンは多く、Twitterではフォロワー数が37万を超える人気者だ。

 金銭面で支援をするにも、中途半端なことはしない。そこは相撲界にもあるタニマチ(谷町)の文化を、そのまま踏襲している。「タニマチって渋っちゃダメなんですよ。昔は懸賞金だって、羽織を放り込んで、それを持ってきた力士に札束をあげるっていうものだったし」。最近のニュースでは、アスリートへの支援が目立つが「医者への支援が一番やっているかな」と語り、他にも災害時の寄付や物資、医療スタッフの輸送など、躊躇なくどんどんする。自分から被災地に赴くこともしばしばだ。

 振り返れば、その人生は人助けの連続だ。江戸時代から続く医師の家系に生まれ、整形外科から美容外科に転身、高須クリニックを作った。男性の包茎手術にしろ、女性の美容整形にしろ、コンプレックスから人々を解放し続けてきた。自身も波乱に満ちた日々を送ってきたが、困った人を見つけるとすぐに「医者の本能」が働くことこそが、生まれながらにして医師であることの表れだ。

 この日は座り慣れた砂かぶりではなく、放送席が作られた2階席の最上部から土俵に視線を送り続けた。「相撲は子供のころから好きですよ。僕たちの子供ころの遊びと言えば、相撲とメンコだったから。でも、僕は弱かったよ(笑)」。目を細める高須院長の懐は力士より深く、人を救おうとする気持ちは、とても力強かった。

最終更新:9/20(木) 11:32
AbemaTIMES