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フォルクスワーゲン、1,000万台の電気自動車用に新開発したプラットフォーム「MEB」を初公開

9/20(木) 8:44配信

Autoblog 日本版

フォルクスワーゲン(VW)が、これから登場する数百万台の電気自動車(EV)の計画について、文字通り“中身“を明らかにした。ドイツ・ドレスデンで発表された「MEB(モジュラー・エレクトリック・ドライブ・マトリックス)」は、VWが開発したEV専用プラットフォームで、同社のEV化戦略の中核をなすものだ。VWはグループ全体で、このMEBを使って1,000万台のEVを生産するという。関係者はこの動きについて、1970年代後期にそれまで長きにわたって生産してきた「ビートル」から主軸をシフトしたことに匹敵する大きな節目であると語っている。

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VWブランド取締役会の下に新設されたe-モビリティ部門を率いるトーマス・ウルブリッヒ氏は、「我々はEVの人気を高めて、可能な限り多くの消費者の興奮をかき立てたい」と話し、「MEBはフォルクスワーゲンの歴史において最も重要なプロジェクトの1つです。ビートルからゴルフへ主力車種を移行したときのような、技術開発におけるマイルストーンです」と述べた。

メディアを集めたワークショップ・イベントで、ボディを載せずに公開されたMEBプラットフォームは、VWが掲げる「Electric for All(「すべての人にEVを」の意)」キャンペーンの始まりを知らしめるものだ。その狙いは、EVをもっと手頃な価格で提供すること、そして航続距離の伸長と充電時間の短縮によってEVの魅力を増強することである。VWによると、MEBプラットフォームの新開発バッテリーは、わずか30分で最大80%まで急速充電が可能だという。

MEBプラットフォームは、2019年末から生産が開始される新型EV「I.D.」のベースになる。現行ゴルフのハッチバックと同サイズのI.D.の価格について、VWはテスラ「モデル3」より8,000ドル(約90万円)ほど安く設定するとしていた。もしこれが3万5,000ドル(約393万円)のモデル3のエントリーレベル・バージョンを指しているなら(このような価格設定はまだ自動車業界ではまれであり、テスラはもっと高価格のバージョンを先に生産している)、ID.は3万ドル(337万円)を優に下回ることになるだろう。

このプラットフォームを採用するI.D.の派生モデルとしては、コンパクト・クロスオーバーの「I.D. Crozz」と、多くの人から待ち望まれている「I.D. Buzz」が登場する予定だ。I.D. Buzzは“ワーゲンバス“の愛称で長年にわたって愛された「マイクロバス」をEVとして復活させたコンセプトで、2022年に発売されることが既に決まっている。

VWのEV化戦略は将来の話ではない。既に現在、着々と前進している。フォルクスワーゲン・ブランドとしては、2020年末までに10万台のI.D.を含む15万台のEVを生産予定であると正式に発表された。他ブランドを含め、グループ全体で1,000万台の乗用車、バン、SUV、クロスオーバーが、この新型アーキテクチャをベースに製造されることになる。

もちろん、実際に発売される時には、フェンダーやドア、ルーフ、ウィンドウも付くはずなのでご心配なく。

Autoblog Japan

最終更新:9/20(木) 8:49
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