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南側の大統領が北朝鮮の市民に初めて演説「平和への大きな一歩踏み出そう」

9/20(木) 8:13配信

ハンギョレ新聞

文大統領・金委員長、大集団体操を一緒に観覧  晩餐の後、綾羅島競技場訪れ 「白頭から漢拏まで平和基盤を作ろう」 文大統領の演説に15万観衆が歓声・拍手  9・9節に初公開された「輝く祖国」 文大統領が帰国後に政治的に非難されることを懸念し 体制宣伝など内容の一部修正するなどの“配慮”も

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は19日、平壌(ピョンヤン)市民に向けて「わが民族は一緒に暮らさなければならない」とし、「今日この場で、70年の敵対を清算し、再び一つになるための平和の大きな一歩を踏み出すことを提案する」と述べた。韓国大統領として北朝鮮の大衆を対象にして行った初めての演説だった。

 文大統領は、平壌訪問2日目の同日夜9時、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とともに平壌綾羅島5・1競技場を訪れた。金正恩委員長とともに1時間半ほど大集団体操(マスゲーム)と芸術公演を観覧した文大統領は最後にマイクの前に立って、平壌(ピョンヤン)市民に向けた演説を始めた。文大統領は「今日、金委員長と私は、朝鮮半島で戦争の恐怖と武力衝突の危険を完全に除去するための具体的措置に合意した」とし、「白頭(ペクトゥ)から漢拏(ハンラ)まで美しいわが山河を永久に核兵器と核脅威がない平和の基盤にして子孫に残すことを確約した」と明らかにした。文大統領は「今回の訪問で、私は金委員長と同胞がどれほど民族の和解と平和を熱望しているのがを切実に感じた」とし、「厳しい時代にも自尊心を守りながら自ら立ち上がろうとする不屈の勇気を見た」と述べた。文大統領は「金委員長と私は8000万民族の手を固く握りしめ、新しい祖国を作っていくつもりだ」と力強く語った。約15万人の北朝鮮観客たちは文大統領の言葉に歓声と拍手で応えた。北朝鮮最大規模の総合体育競技場の5・1競技場は歓声に包まれた。

 文大統領の演説に先立ち、金正恩委員長は「今日の貴重な一歩の前進のために平壌を訪問した文大統領の疲れを知らない情熱と努力に心から感謝を表したい」と述べた。北朝鮮公演団は大規模マスゲームで競技場の観衆席に「全民族が力を合わせて統一大国を建てよう」という大型字を披露した。

 数万人が参加する大規模なマスゲームの大集団体操は、重要な記念日に北朝鮮が進むべき道を体育と芸術的形式に盛り込んだ公演だ。北朝鮮は「朝鮮民主主義人民共和国創建70周年」である9・9節を迎え、ドローンなどの最新の技術を動員して「輝く祖国」というタイトルの新しい公演を大々的に公開した。この日両首脳がともに観覧した大集団体操と芸術公演は、「輝く祖国」の枠組みは概ね維持しながらも、体制宣伝部分を一部取り除き、文大統領を歓迎する内容を追加した。文大統領が帰還した後、南側で「北朝鮮の体制宣伝劇を見てきた」という政治的非難を受けないよう金委員長が配慮したとみられる。

 特に、カードセクションをする際、北朝鮮体制を宣伝する内容は見られなかった。「空の道、陸の道、海の道の民族の血統を繋ぐ」、「このまま別れては生きられない。統一を果たそう」など、主に統一と関連した内容だった。さらに、「日が昇った白頭山は私の祖国です」というカードセクションが現れる時、背景画面に4・27板門店宣言当時、両首脳の写真が登場すると、市民の歓声がさらに高まった。文大統領と金委員長が軍事境界線上で初対面してから握手をして、両首脳が板門店宣言に署名する場面や第2回首脳会談の際の記念写真もあった。出演者らは全員統一旗を振りながら歓呼して、公演の間、人共旗(北朝鮮の国旗)は登場しなかった。

 これに先立ち、2007年南北首脳会談当時、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が平壌で北朝鮮の大集団体操「アリラン」を観覧したことをめぐり、韓国で議論になった先例がある。2000年当時、金大中(キム・デジュン)大統領は、平壌の万寿台芸術劇場で伝統舞踊科器楽曲を中心に構成された「平壌城の人々」を見た。

ソン・ギョンファ、オム・ジウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

最終更新:9/20(木) 8:13
ハンギョレ新聞

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