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【INTERVIEW:嘘とカメレオン】ライヴがバンドにとって一番の表現の場

9/20(木) 17:02配信

OKMusic

コラボ企画『G-Next』の第7回目は9月12日に1stフルアルバム『ヲトシアナ』をリリースした嘘とカメレオン。“落ちてみないと分からない”世界観の同作について、そして他にはない色のライヴパフォーマンスについて、チャム(.△)(Vo)と渡辺壮亮(Gu&Cho)に語ってもらった。

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【G-NEXT POWER PUSH ! #7_INTERVIEW:嘘とカメレオン】

――まず“ヲトシアナ”というアルバムタイトルの意味を教えていただけますか?

チャム(.△):普通の落とし穴って人を引っ掛けて落とすためのものだと思うんです。でも、私たちが示していきたいのは、穴があって、その中を覗いた時に宝物が見つかるかもしれないし、その先に冒険があるかもしれないっていう感覚。全部で12曲入ってるんですけど、それぞれが宝物を探してほしいと思って“ヲトシアナ”と名付けました。

渡辺:びっくり箱のようなニュアンスのものを別の言葉で表せないかなって。“落ちてみないと何があるのか分からない”という意味を込めて、この言葉にしました。

――リリースが3月の交通事故によって延期になってますよね。収録内容の変更はあったりしたのでしょうか?

渡辺:事故の怪我が回復して聴き直してみたら、曲を作ってから時間も経ってるし、あまり良く思えなくて。やっぱり自分たちが納得できるものじゃないと世に出したくないので、メンバーに“申し訳ないけど曲を書き直してもいいか”と直談判して、3曲くらいはゼロから書き直しました。結果として僕は絶対に良い作品になったと思います。

――みなさんの音楽の原点は何なのでしょうか? バンドとしてはかなりポップな路線に感じますけど。

渡辺:僕はジャパンフュージョン。小学生の時からカシオペアや渡辺香津美を聴いていたんですよね。

――小学生なのに渋い(笑)。

渡辺:親の影響です(笑)。そういう音楽を聴いていたから、ポップだけどテクニカルなフレーズを重ねてる仕込み方が好きで。逆にチャム(.△)さんは音楽っていうルーツがなくて。同世代が絶対に聴いてきた音楽をひとつも通ってきていないんですよ。

チャム(.△):そう、音楽のルーツがまったくなくて。マイケル・ジャクソンとジャクソン5しか聴いてこなかったんで(笑)。私は音楽のルーツが本から来ていて、自分の世界観を構築しているのが本の中の世界観なんです。だから、楽曲の細かいところは楽器陣に構築してもらっていますね。

――他の3人はどんな音楽を聴いてこられたんでしょう?

渡辺:ベースのアサヒくんはラウドやメタルを聴いて育ってきていて、ギターの菅野くんは歌ものポップをよく聴いていますね。ドラムの青山くんは良くも悪くも一番ミーハーなんですよ、今流行っているものを幅広く聴いているので。まぁ、結局ジャンル的にはバラバラというか、誰も被ってないという(笑)。

――でも、ここまで音楽性がバラバラなのに、こうしてひとつの音楽としてまとまっているのはすごいことですよね。

チャム(.△):5人がそれぞれ、とにかくカッコ良いと思うことや面白いと思ったことをやっていくのが正しいと思っているというのが大きいのかな。

渡辺:“他の何者でもない”というのが一番カッコ良いって思ってるんですよ。ジャンルレスだけど、下地としてのサウンドは嘘とカメレオンとして確立されているのが理想形ですね。

――今まさに『ここHOLEヲトシアナTOUR』の真っ最中ですが、ツアーファイナルは渋谷CLUB QUATTRO公演になりますね。

チャム(.△):事故があってツアーの途中でのアルバムリリースになってしまったりとか、いろいろなことがあったんですけど、その間に私たちを支えてくれた人たちや応援してくれている人たちの声をさまざまなかたちで感じることができて。ツアーの集大成の場で来てくれる方に気持ちを直接返すことができるので、今から楽しみにしています。

渡辺:各地方を回ってお客さんの声を直接聞くと、どれだけ楽しみにしてくれていたのか、どれだけ楽しんでくれたかっていうのが分かるんですよ。それが積み重なって最終日を迎えられたらいいなと思います。

――ちなみに『当て振りインストアライブツアー』も始まりますが…(笑)。

渡辺:インストアライヴってCDショップで行なうのが普通ですけど、お店なので音量制限があるんです。でも、ライヴは激しい音でやるのが信条なので、それをどうやったらお店でできるかを考えた結果、“弾かない”という手段に辿り着いて(笑)。演奏、歌、MCを事前に録音して、それをお店で出せる最大音量で流す。そして、僕たちは弾かない分、いつもより激しく動く。そうすることでライヴハウスでの盛り上がりをなんとか再現しようと。ライヴハウスに来てもらうというのは結構ハードルが高いんですよ。でも、CDショップでのインストアイベントだと、そのハードルがひとつ下がるじゃないですか。そこでライヴハウスの盛り上がりっていうものを体感していただいて、“次はライヴハウスに行ってみよう”と思ってもらえたらいいなと思ってやっています。

――では、最後に嘘とカメレオンにとってライヴとはどういう存在ですか?

渡辺:ライヴがバンドにとって一番の表現の場であるという想いがあって。何もパッケージングせずにそのまま伝えられる、会話のような時間。いろいろな感情を乗せて音を出しているわけなんですけど、それを直接伝えられる場所ですね。

チャム(.△):お客さんたちの目を見て“ありがとう”を返せる場所だし、そのライヴの時間にいろいろなことをする選択肢があった中でここに来てくれたということは、どれだけ大切なことかって…ねぇ?

渡辺:“ねぇ?”ちゃうよ。自信持てや(笑)。

撮影:村上大地/取材:林 なな、木村圭太
(日本工学院専門学校 蒲田校コンサート・イベント科)

OKMusic編集部

最終更新:9/20(木) 17:02
OKMusic

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