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ウルトラマンを生んだ、金城哲夫さんの思い届けたい 舞台「光の国から僕らのために-」故郷沖縄で初公演

9/20(木) 14:55配信

沖縄タイムス

 【東京】ウルトラマンの生みの親で、南風原町出身の脚本家・金城哲夫さんの半生を描いた劇団民藝(神奈川県川崎市)の舞台「光の国から僕らのために-金城哲夫伝」(主催・同劇団など、共催・沖縄タイムス社など)が22日から、沖縄県内各地で上演される。2年前に東京で公演したが、金城さんの故郷沖縄は今回が初めて。出演者らは「沖縄とヤマトを一つにするという金城哲夫さんのメッセージを届けられたら」と作品に向き合う。

 テレビ創成期に金城さんは20代の若さでウルトラマンなどを世に出すが、本土復帰が迫る1969年、築き上げた脚本家の地位を捨て沖縄へ帰郷。ラジオDJや海洋博の演出などで活躍したが、沖縄と本土のはざまで心が揺れ動き、志半ばの37歳で亡くなった。

 舞台で金城さん役を演じる斉藤尊史さんは「作品は金城さんを描きながら沖縄の過去と現在が浮かび上がってくる」とし、「沖縄の痛みに真剣に思いを致しながら芝居を作らないといけない。沖縄の人たちにどう受け止めてもらえるか緊張している」と話す。

 金城さんの盟友で、県出身の脚本家・上原正三さん役の宮廻(みやざこ)夏穂さんは、米軍基地問題を巡り「劇中より今はむしろ悪くなっている。沖縄に基地があって当たり前という状況を許し、愕然(がくぜん)とする」と語った。

 演出の丹野郁弓さんは「金城さんの人生は沖縄の浮き沈みと重なる。ウルトラマンに連なる男たちの友情物語であると同時に、沖縄の問題を深く考えたいというのが、もう一つのテーマとして私たちにはある」と作品を意義づけた。

◇ ◇

 各公演のペアチケット1組を抽選でプレゼントする。問い合わせ、申し込みは沖縄タイムス読者局文化事業本部、電話098(860)3588(平日9時半~午後5時)。

最終更新:9/20(木) 14:55
沖縄タイムス

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