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自民総裁選:安倍首相が連続3選、内閣改造へ

9/20(木) 9:00配信

Bloomberg

自民党は20日午後、党本部で総裁選の投開票を行い、安倍晋三首相が石破茂元幹事長を破り、連続3選を果たした。任期は3年間。来年には統一地方選、参院選を控え、憲法改正やデフレからの完全脱却、米国との通商交渉、社会保障制度改革などの政策課題に取り組む。

安倍首相はその後の記者会見で、「未来を見据えた国造り」を行うため、国連総会出席のために23日から予定している訪米からの帰国後に内閣改造・党役員人事を行うと表明。北海道地震など被災地の復興加速や防災対策などのため、臨時国会に今年度補正予算案を提出する方針も明らかにした。

総裁選で安倍首相は553票を獲得し、石破氏の254票を上回った。国会議員では首相が8割超の329票を占めたが、地方票では石破氏が4割を超える181票を集めた。総裁選は国会議員票、地方票それぞれ405票の計810票を争ったが、国会議員票の有効票は402票だった。

石破氏は記者団に対し、安倍首相の1強と言われる中で「決してそうではないと示したことは大きな意味があった」と総裁選を振り返った。「ポスト安倍」に向けては、「今回の結果に満足することなく、さらに努めていきたい」と述べた。

東京大学大学院の内山融教授は20日の電話取材で、地方票で石破氏が4割の支持を得れば、「それなりに存在感を示せたということになる」と指摘。今後の政権運営次第で党員から「首相に対する批判が出かねない」とみる。今後の憲法改正に向けたスケジュールだけでなく、財政規律を重んじる石破氏の発言力が増すことで、「財政に関する政策に影響が出てくる可能性がある」と語った。

ただ、首相は記者会見で、総裁選では憲法9条改正とその進め方が争点となったが、自らが勝利したことで「結論が出た」との認識を示し、党内全体が「同じ方向を向いて実現に向けて全力を尽くしていくべきだ」と述べた。

総裁選結果を受け、日経平均株価は一時値を下げたが、終値は2円41銭高の2万3674円93銭に戻した。TOPIXは1.94ポイント(0.1%)高の1787.60。経団連の中西宏明会長は、安倍首相の連続3選を「大いに歓迎する」とするコメントを発表し、成長戦略や社会保障改革、財政健全化などの重要課題の実行を求めた。

06年からの第1次政権は持病悪化により1年で退陣したが、安倍首相は野党時代の12年9月に党総裁へ復帰。同12月の衆院選で日銀による大胆な金融緩和を柱とした経済政策を掲げて勝利し、政権を奪還した。15年の総裁選は無投票再選。第1次政権からの在職日数は2000日を超えており、19年11月には戦前の桂太郎氏を抜いて歴代最長となる可能性が出てきた。衆院山口4区選出、当選9回。21日で64歳となる。

安倍首相の記者会見での発言を受け、第2、6段落を更新します.

Emi Nobuhiro, Isabel Reynolds

最終更新:9/20(木) 19:21
Bloomberg

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