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米国務長官、米朝協議再開呼び掛け-21年までの非核化完了目指す

9/19(水) 12:36配信

Bloomberg

ポンペオ米国務長官は19日、南北首脳会談での進展に勇気づけられたとして、米朝協議再開を呼び掛けた。トランプ大統領の1期目の任期切れまでの非核化完了を目指すとした。

ポンペオ長官は声明で、国際査察官の立ち会いの下でミサイル試験場を廃棄するほか、米国が相応の措置を取った場合には寧辺の核施設を廃棄するとした北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の公約を米国は歓迎すると表明した。

ポンペオ長官は米国は近く相応の措置を取る可能性があると示唆。「これらの重要な公約に基づき、米国は米朝関係を転換するため直ちに交渉に入る用意がある」とした。

ポンペオ長官は来週のニューヨークでの国連総会に合わせた会談を北朝鮮の李容浩外相に呼び掛けたほか、北朝鮮当局者をウィーンでのビーガン北朝鮮担当特別代表との会合に招請。2021年までの非核化と「朝鮮半島の永続的かつ安定した平和体制」の確立を目指すプロセスを始動させた。

「朝鮮半島の永続的かつ安定した平和体制」という文言は両国が朝鮮戦争を終結させる平和条約を説明する際に用いられてきた。北朝鮮は平和条約を求めているが、米国は平和条約が結ばれれば在韓米軍撤退の圧力が高まるとの懸念からこれまで消極的だった。

米国の今回の動きは平壌での南北首脳会談を受けたもので、韓国大統領が平壌を訪れたのは11年ぶり。

矛盾点

ポンペオ長官の声明と、南北首脳が署名した共同宣言は共にさまざまに解釈可能であると同時に、米国と南北の声明が食い違っているのではないかとの疑念が生じている。例えばポンペオ長官は声明で、「米国と国際原子力機関(IAEA)の査察官の立ち会いの下」、寧辺の核施設を廃棄する公約を米国は歓迎すると述べた。

しかし南北共同宣言にはそのような公約はなく、米国やIAEAなどからの査察官にも言及しておらず、「米国が相応の措置を取れば」寧辺の核施設を廃棄する可能性があるとしているだけだ。

ワシントンの戦略国際問題研究所(CSIS)のシニアアドバイザー、ビクター・チャ氏は、「極めて大きな矛盾だらけだ」と指摘した。

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最終更新:9/20(木) 11:51
Bloomberg