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日本株僅差の続伸、米経済堅調-テクニカル過熱と安倍大勝は予想通り

9/20(木) 7:58配信

Bloomberg

20日の東京株式相場は小幅に5営業日続伸。米国経済統計の堅調が買い材料になり、米長期金利の上昇傾向による利ざや改善期待で銀行、保険など金融株が高い。鉄鋼や非鉄金属など素材株も上昇。半面、テクニカル指標からみた短期過熱感が重しとなった。

注目された自民党総裁選は安倍晋三首相の得票数が石破茂元幹事長の2倍を超す大勝となったが、安倍3選は事前の予想通りだった上、地方票では石破氏が善戦した面もあり、結果判明後は株価指数が一時的に下げ基調を強めた。

TOPIXの終値は前日比1.94ポイント(0.1%)高の1787.60、日経平均株価は2円41銭(0.01%)高の2万3674円93銭。TOPIXの5日連続上昇は6月7日以来、3カ月半ぶり。

岡三アセットマネジメントの前野達志シニアストラテジストは、「米中通商問題の一服で短期筋が売りポジションを解消するトランザクションがある一方、長期投資家は米国の自動車関税への懸念や米中摩擦は長丁場になると考え、長短で見方が分かれる局面にある」と指摘。こうした中でも企業業績に対する安心感は下支え要因となっており、「ドル・円の想定レート1ドル=107円に対し現状の112円前後なら上方修正期待は強い。しばらくは良好な米景気が続く見通しから過度な円高は想定しにくく、今の水準は維持されやすい」と話した。

米商務省が19日に発表した8月の住宅着工件数は、年率換算で前月比9.2%増と市場予想の5.7%増を上回る伸び。米4-6月期の経常赤字は1015億ドルと前四半期の1217億ドルから縮小した。同日の米10年債利回りは前日に続き3%台で推移し、一時3.09%と5月以来の高水準に達した。きょうのドル・円はおおむね1ドル=112円10-30銭台、前日の日本株終値時点は112円28銭だった。

野村証券投資情報部の若生寿一エクイティ・マーケット・ストラテジストは、「米国は良好な景気が続いており、長期金利の上昇は自然な流れ。経常赤字の縮小は為替相場でドルがしっかりする要因でもあり、日本株にとってプラス」と言う。

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最終更新:9/20(木) 15:50
Bloomberg