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遺族 肩震わせ傍聴 凄惨な犯行描写に涙 米軍属殺人控訴審

9/21(金) 5:34配信

琉球新報

 無期懲役の判決が言い渡された昨年12月の那覇地裁の公判以降、初めて法廷に姿を見せた、ケネス・フランクリン・シンザト(旧姓ガドソン)被告(34)。白いTシャツと濃緑色のズボンを身に着け、刑務官4人に周囲を囲まれて入廷すると、傍聴席の方を見渡し、落ち着かない様子を見せた。開廷中はほとんど表情を変えることはなかった。傍聴席に座った被害者の母親は、時折涙を流し、肩を震わせながら裁判官の読み上げる判決文に耳を傾けた。


 「主文、本件控訴を棄却する」。大久保正道裁判長が判決文を読み上げると、ケネス被告の後ろに座っていた弁護士は、息を吐きながら宙を見上げた。ケネス被告は、「控訴棄却」の一報を報告しようと傍聴席から出る記者の動きを目で追ったが、裁判官が判決文を読み上げている間、ほとんど表情を変えることはなかった。発言したのは、開廷冒頭に裁判官から問われて述べた名前と生年月日だけだった。

 検察官席の後ろに座った被害者の父親は、時折ハンカチで涙をぬぐった。母親も傍聴席で判決の様子を見守った。裁判官が犯行の凄惨(せいさん)な様子を読み上げる場面では、うつむき、ハンカチで目頭を押さえながら肩を震わせ、ケネス被告の座る方向から身を背けた。

 一方、被害者の遺体が遺棄された恩納村安富祖の事件現場はこの日、献花台に花や飲み物のペットボトル、ぬいぐるみなどがきれいに並べられていた。花やペットボトルは新しい物もあり、現在でも献花に訪れる人がいることがうかがわせた。

琉球新報社

最終更新:9/21(金) 9:36
琉球新報