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イワシ好漁も多くは食用ならず その理由は?

9/22(土) 18:27配信

みなと新聞

 北海道のマイワシ漁がハイペースだ。18日以降、主水揚げ港の釧路には1日当たり3000~4000トンを水揚げ。北海道まき網漁業協会(釧路市)によると、18日現在の累計漁獲量(速報値)は4万3700トンと、好漁だった前年並みで推移している。ただ、水揚げの多くは養殖魚の餌として安値で取引され、なかなか食用に回らない。

 食用に回らない1つの理由は魚のサイズだ。スーパーなどの量販店では使い勝手が良い1尾80グラム以上の大型サイズが好まれる。1尾40~50グラムといった小型は主に養殖魚の餌となる。中旬の産地価格は、食用向けは餌向けが1キロ当たり26円に対し、食用は50円と2倍近く高い。ただ、魚体が大きくなってもそれだけで食用向けの比率が大きくアップするとは限らない。

 今年は前年よりもサンマの水揚げが上向いたこともあり、東京・築地市場の卸売業者からは「昨年より脂のりが良く、太った魚体が多いが、サンマと競合して売りづらい」といった声も聞かれる。

 道東ではこれまで小型中心だったが、今週に入り大型サイズも増えてきた。また、来週以降はイワシ巻網漁に出漁する船が増える予定で、さらなる漁獲増が期待されている。今後はサンマだけでなく、秋の味覚・道東マイワシにも注目だ。

 [みなと新聞2018年9月21日付の記事を再構成]

最終更新:9/22(土) 18:27
みなと新聞