ここから本文です

高校に「迷惑掛けた」 JR、減便の影響を確認

9/22(土) 12:42配信

佐賀新聞

 JR九州は21日、経営効率化のため過去最大の減便を実施した3月のダイヤ改正の影響について、唐津線沿線の多久、小城両市と意見交換をした。訪問した担当者は「改正後の状況確認のため」と説明している。同社の青柳俊彦社長は7月の会見で、利用客が少ないローカル線の存続方法について「自治体との協議が必要」との認識を示しているが、担当者は「今回の意見交換は社長発言とは全く関係ない」と否定した。

 吉村一喜輸送課長ら3人が両市を訪れ、市の担当者からダイヤ改正後の状況を聞き取った。運行本数の削減で授業時間の大幅な見直しを迫られた多久高校も訪問し、「ご迷惑をお掛けした」と陳謝した。

 意見交換はいずれも非公開。吉村課長は会合後、佐賀新聞の取材に「佐賀県から(ダイヤ見直しなどの)要望が出されており、沿線自治体の受け止めを聞くのが目的」と答えた。県内の他の自治体との意見交換については明言を避け、路線の存続の協議に関しては「社内的に決まったことは何もない」と述べた。

 両市などによると、多久市では多久高の状況について意見を交わし、市側はダイヤ改正に関する事前の情報提供を求めた。多久高も「できる限り早く方針を示してほしい」と注文、小城市は鉄道利用が多い高校生への配慮を求めた。今後のダイヤ見直しに絡む説明はいずれもなかったという。

 都市部を除くローカル線は唐津線を含め、人口減少や自動車の普及などで利用客が減少している。多久市の担当者は「自治体の声をすくい上げようという意思は感じた」と受け止める一方、「採算の悪化を理由に今後も何らかの動きがあるかもしれない」と警戒心ものぞかせた。

最終更新:9/22(土) 12:42
佐賀新聞