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日中露を悩ますSu-35S戦闘機:中国は米国の制裁。日本は北方領土への展開

9/23(日) 6:49配信

FNN PRIME

Su-27と間違えられた露Su-35S戦闘機

9月19日午前、日本海の北海道沖から能登半島沖を飛行していた3機の航空機に、航空自衛隊がスクランブルを掛けた。一時、日本の領空に接近する可能性があったからである。

【画像】防衛省が異例のスクランブル対象機の機種修正

航空自衛隊のパイロットが撮影した画像から、1機はロシア軍のSu-24戦術偵察機、1機はロシア機と推定されたものの機種不明。
もう1機は当初、ロシア軍のSu-27戦闘機と防衛省は判断した。だが翌日、防衛省・統合幕僚監部は、Su-27と判断していた機体を、Su-35に訂正した。

航空自衛隊のスクランブルで、Su-35が確認されたのは、今回が初めてであり、機種を訂正するのも異例である。
もともとSu-35は、Su-27戦闘機の発展型のひとつであり、噴射口の向きを変えることで空中での高い機動性を誇るが、最大の特徴は、強力なイルビスEレーダーを搭載したこと。

このレーダーは、強力なパワーで、90km先の0.01平方メートルのモノを感知するという。
つまり、10cm四方のモノを90km先から感知できるというわけだ。従って、中途半端なステルス性能の機体や、ステルス機であっても姿勢によっては探知されるかもしれない。

今年8月、北方四島のひとつ、択捉島・ヤースヌィ空港に3機のSu-35S戦闘機が飛来。
「試験戦闘配備」が行われたとされており、日本政府も注目している戦闘機だ。
では、なぜ防衛省で、識別を修正せざるをえなかったのか。

外観が似ている最新型Su-27SM3とSu-35S

航空軍事評論家・石川潤一氏:
極東ロシアのコムソモルスク・ナ・アムーレのドジョムギ基地の第23前線航空連隊所属の単座型フランカーとしては、Su-27SMとSu-35Sが確認されているが、濃いグレーのレドームや翼端のL265M10 Khibiny-M電子戦ポッドが付いていることからSu-35Sとみられる。

だが、Su-27の最新型のSu-27SM3はSu-35Sのアビオニクスに換装。Su-35と同じ、Khibiny-Mポッドの搭載も可能であるため、公開された画像からは、判別は困難だったと思う。

Su-27戦闘機の最新型Su-27SM3は、性能向上を目的に、結果として外観がSu-35Sに近づくよう改造されているため、遠くからでは、外見からの判断は難しくなっているという。

“性能は極端に異なるのに、外観が遠目では区別がつかない”というのは、相対する側にとっては厄介な存在に間違いないだろう。
だが、このSu-35S戦闘機が、ロシアと中国にとっても悩みの種になりつつあるようだ。

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最終更新:9/23(日) 6:49
FNN PRIME