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80歳でも肉食べ健康に 千葉県歯科医師会「8029(ハチマル肉)運動」 11月に啓発行事

9/23(日) 12:20配信

千葉日報オンライン

 千葉県歯科医師会(砂川稔会長)は本年度から、80歳を過ぎても肉を食べて健康長寿を目指す「8029(ハチマル肉)運動」を展開する。11月11日に千葉市中央区の京成ホテルミラマーレで開催する啓発行事「いい歯のイベント2018」を皮切りに県民にアピールする予定で、砂川会長は「肉を食べる高齢者は本当に元気。いつまでも健康でいるための手伝いをしたい」と意気込んだ。

 同運動は日本歯科医師会が推奨している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という「8020運動」を踏まえ、県歯科医師会が取り組む活動。商標登録も申請し、8月23日に査定を終えている。

 同会によると、高齢者は食が細り栄養不足に陥りがち。その結果、筋力が衰え、社会参加が減り、老化が加速する症状「フレイル」になりやすい。フレイルになると寝たきりなど要介護状態に陥りやすく、免疫力が低下して誤えん性肺炎などの病気にかかりやすくなるという。

 予防には肉などの良質なタンパク質が必要。肉をかむための健康な歯を歯周病や虫歯から守る必要性があるが、担当の小宮あゆみ理事は「個人が行っている歯磨きでは届かない歯茎の中まで、歯科医では汚れを取れる」とかかりつけの歯科医による定期的な口腔ケアを促している。

◆口のトラブル万病の元 県歯科医師会 砂川稔会長

 県歯科医師会が本年度から展開する「8029運動」の意義について、砂川稔会長に聞いた。

 -高齢者に肉を推奨する理由は。

 人間の細胞はタンパク質でできている。柔らかい糖質ばかりでは、新陳代謝が進まない。特に高齢者は良質なタンパク質が必要。フレイルを克服するには食事、運動、社会参加が大事。実際に、肉を食べる高齢者は元気で、そういうお年寄りを増やしたい。

 人生100年時代を迎え長寿だけではなく、健康で幸せであることが重要。今年は日本歯科医師会と厚生労働省が取り組んできた8020運動が30周年を迎えるが、健康長寿のため県歯科医師会は一歩踏み込んだ。少しでも8029が定着してほしい。

 -歯の重要性は。

 肉を食べるには、かんで、ゴクンと飲み込む筋肉が必要だが、歯がないと飲み込めない。だから、お年寄りだけのスローガンではなく、学童期から歯を大事にして、虫歯や歯周病を防ぐこと、かんで飲み込むという食事全般の指導もしていきたい。

 -歯を守るには。

 まず、かかりつけ歯科医を持つこと。口の中には700種の細菌が数億もいて、それは心臓病やリウマチなどの原因にもなる。高校卒業後は歯科健診がないので信頼できる歯科医を見つけてほしい。