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【Suara インタビュー】“ことわり”を作り上げる唯一無二の声と“こだわり”

9/23(日) 10:02配信

OKMusic

シングル「理燃-コトワリ-」はSuaraが担当し続けてきた『うたわれるもの』シリーズの新作主題歌。ユーロビートに三味線のソロという独特な組み合わせが、躍動感いっぱいに命の燃えるさまを描き出している。さらにカップリングでは重厚なバラードまで、彼女の幅の広さを知れる一枚だ。

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──ニューシングルは『うたわれるもの』シリーズの新作PlayStation®4専用ソフト『うたわれるもの斬』の主題歌ということですが、和の世界観を持つ作品に、なんと今回はユーロビートという。

“うたわれるもの斬”だけに斬新ですよね(笑)。最近ユーロビートが話題になっていますが、実は1年前にはレコーディングを終え、完成されていたんですよ! プロデューサーが80年代ユーロビート世代みたいで、その影響みたいですね。間奏のソロがギターでもシンセでもなく三味線っていうのが、さすが『うたわれるもの』だなと。

──ダンサブルなアッパーチューンの最中に突然、津軽三味線がかき鳴らされたのには驚きました。

MVでも弾いていただいたので、三味線のカッコ良さをみなさんにも観ていただきたいですね。あと、今回のMVでは初めて扇子だとか刀だとかっていう小道具を使いました。刀をシャッと抜いてキラッと光る角度をカメラマンさんと作るのに苦労したんですよ。上手くいったのかな?(笑)。

──しっかりチェックさせていただきます(笑)。ちなみに“理燃”と書いて“ことわり”と読ませるタイトルはどこから生まれたんでしょう?

『うたわれるもの斬』自体は連撃アクション系のソフトで新たなエピソードがあるわけではないので、『うたわれるもの』シリーズに一貫しているテーマやキーワードを拾っていったんですね。例えば輪廻とか運命とか、人の想いに命の強さ…その中から“理(ことわり)”っていうものが出てきて。でも、それだけではインパクトが薄いんじゃないかと“燃”を付けたんです。そこはプロデューサーのアイディアだったんですけど、勢いのある曲の熱はもちろん、“命や魂を燃やす”っていうイメージを私は持ちました。

──当然、歌う時も勢い良くエモーショナルに?

ほんとにAメロから休むところがなく、特にサビは全然切れ目がないので、どこでブレスをしたらいいの?っていうくらい(笑)。結局2行まるまるブレスなしで、もう死にそうになりながら歌いました。でも、ユーロビートっていう新たな挑戦だったので不安はあったんですけど、“やっぱりSuaraが歌えば、ちゃんと『うたわれるもの』になる”と言ってもらえたのは嬉しかったですね。

──Suaraさんの柔らかな声質って、アッパーな曲を得意とされる方のイメージとは違うじゃないですか。その声で勢い良くアッパーチューンを歌うというのが衝撃的で、だからこそ独特な世界が作れているんだと思うんですよ。

ありがとうございます。確かにアッパーな曲を多く歌っていらっしゃる方って私とは違う、ほんとに突き抜けるような声だから、最初の頃は精いっぱいカッコ良く疾走感を出しているつもりでも、“なんか違う”と言われることもあったんですよ。それで子音にアクセントを付けたり、母音を押し出したりとか技術的な部分で改善していって。おかげで「理燃-コトワリ-」のレコーディングでは一発目からオーケーが出ました。ただ、『うたわれるもの』はプロデューサーのこだわりが強いので、“サビ終わりはロングトーンで思いっ切りクレッシェンドしながら、ここでビブラートを入れて!”とか細かい注文もされましたけど(笑)。

──“ことわり”だけに“こだわり”が(笑)。あと、今回はご自身が作詞をされているカップリングも含めて、3曲通してひとつのパッケージになっている印象がすごく強かったんですね。切れ味鋭い「理燃-コトワリ-」にヴォーカルが童謡のように愛らしいミドル曲「雨宿り」、生々しい歌声から想いが伝わるヘヴィバラード「残夢」と、サウンドも歌い方もまったく違うのに。

確かに「残夢」は『うたわれるもの』のテーマでもある“輪廻”に通じる曲になっています。というのも、最近自分の子供に“死んだらどこに行くの? もう会えないのかなぁ”と訊かれて、それに答えられる歌詞を書いてみようかなと考えていたら、“人は必ず死ぬけれど、また生まれ変わって巡り会えるかもしれない。何より私はあなたに出会えてすごく幸せだから、一度しかない人生を大切に生きていきたい”という前向きな想いがあふれてきたんです。ただ歌詞は聴く方のいろんな関係性で感じてもらってもいいかなと思います。「雨宿り」は曲を聴いた時にさわやかな感じの失恋ソングにしたいと感じて、『恋は雨上がりのように』という漫画をもとに書きました。主人公の女子高生が恋する店長が数年後に振り返って小説を書いたとしたら…っていう勝手な設定で、当時のほろ苦い思い出を映像化したようなイメージです。

──最近はタイアップでロック寄りの曲を歌うことも増えてきましたが、やはりSuaraと言えばバラードですから。一枚で多彩な面が楽しめる贅沢な作品になったように感じます。

タイアップ曲からファンになってくださる方も多いので、アッパーな曲でも心を掴まなきゃいけないですし。でも、もっとSuaraの世界観だったり真髄をバラードでも感じてほしいので、両方にしっかり向き合いたいですね。今年はアルバムとシングルも2枚出せたので、ファンの方とお会いする機会が多くて充実しているんですよ。実際にファンの方から私の曲との出会いだったり、“曲に支えられました”とかっていう話を聞くと、ほんとに歌手冥利に尽きるんです! その声が次の作品に反映されることもありますし、まだまだ歌っていきたいという原動力になりますね。今作でもインストアイベントで全国6カ所を回らせていただくので楽しみにしていてください!

──ちょっと気が早いですが2019年に向けては?

8月に39歳になって思ったのが、今まで誕生日ライヴなんてやったことないけれど、来年の40歳くらいはやってもいいんじゃないかなって。スタッフに提案してみたら“プレゼント欲しいの!?”って言われましたけど(笑)、ちょっと考えてみます。その先に15周年もあるので、そこでも何かイベントをやりたいですね。

取材:清水素子

OKMusic編集部

最終更新:9/23(日) 10:02
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