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歯医者で固く閉じた子供の口も開く! 『カプセルトイ』の広がる市場 大人、外国人から海外へ

9/24(月) 10:20配信

関西テレビ

大阪・北区にある家電量販店の一角が、平日から客で大にぎわい!

子供から大人まで、夢中になっているのは…?

男性客:
「ようやく出たって時のうれしさがあります。やったー!みたいな」

女性客:
「何が出てくるかわからないところがすごく面白いなって思います」

別の男性客:
「小さいころ買えなかったんで…。今は“大人買い”で買えるでしょ」

“ガチャガチャ”などの呼び名で知られる「カプセルトイ」!

市場規模は今や年間およそ277億円(2016年 日本玩具協会調べ)というビッグビジネスに!単なるおもちゃにとどまらず、今、様々な業界から熱い視線が…。

導入した寿司店の店長:
「『ガチャできます』って書いてますと、お子様がそこにへばりつくので」

カプセルトイ事業者の営業担当:
「飲食店、住宅展示場やカーディーラーでも設置されています」

なぜカプセルトイが広がるのか…?その秘密に迫ります!

■カプセル自販機設置で売上アップも

1965年に登場以来、子供に人気を博したのが“ガチャガチャ”などの名前で知られるカプセルトイ。

レバーをひねるとガムやお菓子が出てくるアメリカの機械をヒントに、日本で開発されました。何が飛びだすかわからない、おもちゃの自動販売機に子どもたちは夢中に!

それからおよそ50年たった今、カプセル自動販売機をお寿司屋さんで発見!子供たちが次から次へとやってきてはレバーをクルクル…。

Q.ご飯食べたらガチャガチャできてどう思った?
子供:「うれしかったー」

女性客:
「やっぱり子供が喜ぶし、良いと思います。お子様に優しいお店って感じがします」

孫と来た男性:
「孫と楽しくできるし、いいことだと思います」

去年から設置したというこのお店では、うれしい効果が…。

がんこ天保山店・原田店長:
「店頭を通られるお客様に、カプセルトイがあるよということで、店として売上成績は前年比110%ぐらいの伸びは記録しております。その一助にはなっているかなと考えてます」

また、カプセルトイはショッピングモール内の写真館にも。設置の理由を聞いてみると…?

フォト・エフィー 文屋店長:
「写真撮影を体力的に続けられないという子供もいらっしゃるんですけど、最後に『おもちゃあげるよ』と言うと頑張ってくれる子も多いので、その点は助かってます」

■歯医者で閉じていた子供の口が開く

なぜ、カプセルトイが広がっているのか?その理由を探るためにやってきたのは、大阪に本社を置くACTマーケティングという会社。6年前からカプセルトイ業界に参入し、大成功。そのヒントとなったのが…。

ACTマーケティング・高田社長:
「(家族で)月に一度、ファストフードのお店に行っていたんですけども、子供が何かを買うと景品がついてたんですよ。そうしましたら、今度ファストフードの店行く時に、子どもがどうしてもそのお店の方にしか行かないって言ってグズるんですね。“おまけ”っていうのは、これだけすごい効果があるんだということを実感しました」

“おまけ効果”のすごさを実感した社長。色んな店にカプセル自動販売機を置けば、店の売上アップにつなげられると考えたのです。

この会社は、店に無料で機械を貸し出し、店は会社からカプセルを購入します。店は機械を置くことで客が増えれば成功、一方の会社はカプセルが売れれば売れるほど儲かるというまさにWIN=WINの関係です。

高田社長:
「おかげさまで昨年度は、売り上げが5年で10倍になって、7億円ぐらいの規模になっております」

現在ではカラオケボックスや、調剤薬局など様々な業種に広がり、導入する店舗は7000以上に!特に歯科医院では…。

歯科医:「口開けて~」
子供:「…(口閉じたまま)」
助手:「ガチャガチャできるで、開けたら」
子供「(口がパカッと開く)」
助手「開いた開いた(笑)」

イヤがる子供に抜群の威力を発揮!スムーズに治療が進み、業務の時間短縮にも一役買っているのです。

■大人向けの商品開発に注力

大阪市内のACTマーケティングを訪ねると、新しいカプセルの中身を考える会議が行われていました。

客に飽きられないため、この会社では3ヶ月に1回は3分の1の商品を入れ替えるとのこと。

岡嶋部長:
「社会人をターゲットにした大人向けの商品で、新しい商材を皆様のほうから、意見を出していただきたいです」

中心となるのはガッツある営業力でこれまで新しい業種を次々と開拓してきた営業マンの岡嶋さん。

一目みて「欲しい」と思えるものを安い価格で…。難しい条件をクリアするために、徹底的に議論を重ねます。

岡嶋さんに、今回の会議で採用されそうなアイテムを聞いてみると…?

岡嶋部長:
「女性が鞄を机に掛けるのに使える“リング”ですね。ここ数年、カプセルトイが大人の方々にも非常に大人気で、それで新しく開発しています」

■訪日外国人需要の次は海外展開へ…

そんな岡嶋さんが、新たにカプセル自動販売機の設置店を開拓しようと飛び込み営業でやってきた場所は…、大阪の難波。

岡嶋部長:
「インバウンド需要がいま非常に強くありますんで、そのあたりの状況を確認するために、日本橋・難波周辺エリアを営業させてもらってます」

実は今、カプセルトイは外国人観光客にも大人気!

“日本ならでは”のこの娯楽に目を付けた岡嶋さん、今度は外国人観光客を多く取り込みたいお店に売り込もうと考えています。

飲食店店主:
「面白いね。こんなんでホンマに外国の人って来るの?」

岡嶋部長:
「実際に導入している7000店舗で検証すると、入れて1年後に売り上げが昨年比110パーセントとか。そういった形で需要が伸びてるっていうデータはとれてます」

飲食店店主:
「昨年比1割出たらごっついけどね。検討しますー」

東京オリンピックの開催、大阪万博の誘致も行われる中、岡嶋さんは外国人の需要がますます増えると考えています。さらに…!

岡嶋部長:
「ゆくゆくは、中国や台湾、韓国など、外国の方にですね、カプセル自販機を設置できるように進めていく予定です」

子供から大人まで、カプセルトイが持つ“人をひきつける力”…。岡嶋さんは大きな可能性を感じています。

岡嶋部長:
「あの店に行けば面白い、何かあるぞみたいな来店動機につながるっていうことですね。カプセルトイのマシーンは、モノよりもコトの部分で印象付けていると考えています」


(関西テレビ『報道ランナー』内「なるほど!ちまたのケーザイ学」2018.4/17OAより)

最終更新:9/24(月) 10:20
関西テレビ

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