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次世代HDD技術がついに登場、東芝はMAMRで勝負する

9/25(火) 10:20配信

LIMO

本記事の3つのポイント

 ・ HDDの次世代記録技術が2019年に相次ぎ登場。さらなる高密度化を達成すべく、MAMRなどのアシスト技術が採用される見通し
 ・ 既存のHDDでは垂直磁気記録が主流だが、頭打ちの状態に。主要HDD3社のうち、東芝とWDがMAMR、シーゲートがHAMRを選択
 ・ MAMR/HAMRなどアシスト技術以降の次世代技術に関しても、3次元化などの新技術が提案されている

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 HDD(ハードディスク装置)の次世代記録技術が2019年に相次ぎ登場する。次世代技術として開発が進むのがMAMR(マイクロ波アシスト記録)とHAMR(熱アシスト記録)だ。米国のWestern DigitalとSeagate Technology、さらに東芝を加えたHDDメーカー3社が新技術でしのぎを削る。
 果たして、次世代HDD技術の本命は。

HDDはストレージの主役

 HDDはパソコン(PC)やAV機器、データセンターの記録装置として広く利用されている。近年では、フラッシュメモリー(半導体メモリー)を用いたSSDの普及が進んでいるが、記録容量やビット単価(単位情報あたりのコスト)で比較した場合、依然としてHDDのアドバンテージは大きい。

 HDDは磁気ディスク(磁性材を成膜した円板)の中の微小な磁石の向きが反転する現象を利用して、1、0のデータを記録・再生する。米IBMが1956年に発表した「RAMAC」が世界初のHDDと言われている。すでに半世紀上の歴史がある技術だが、磁気ディスクの表面をヘッドが移動することで記録・再生する、という基本的なメカニズムは現在も変わっていない。

 変わったのは記録密度(容量)と装置の大きさである。直径24インチ(約60cm)の磁気ディスクを50枚使用していたRAMACは、とにかく大きかった。一方で、記録密度は平方インチあたり2k(キロ)ビットと、現在のHDDと比較すると絶望的とも言える少なさである。

 現在のHDDのフォームファクターは3.5インチと2.5インチで、記録密度は平方インチあたり1T(テラ)ビットに達している。単純計算で、HDDの記録密度は60年間で5億倍に増えたことになる。
 ちなみに、以前は1インチや1.8インチといった小型HDDもあったが、その領域は完全にフラッシュメモリー(SSD)に置き換わった。

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最終更新:9/25(火) 10:20
LIMO