ここから本文です

下條アトム、『鉄腕アトム』より先に生まれた本名の由来。同級生に“あの名前”の女子も

9/25(火) 18:10配信

テレ朝POST

◆アトムという名前がきっかけで手塚治虫と対面

原子を意味する英語であるアトムという名前は本名。下條さんが生まれたのは終戦の翌年、日本がGHQ占領下にあった時代。お父様が将来は日本でも名前・苗字の順に呼ぶようになるだろうと考え、最初に呼ばれるAで始まる名前にしたという。

「原子力は戦争ではなく、平和のために使われるはずだという願いも込めて名付けたと言ってました。でも、あの時代にカタカナでアトムというのは、親父も相当変わり者だなと思いますよ(笑)」

-『鉄腕アトム』より前ですものね。手塚治虫さんにもお会いになったそうですね-

「そんなこともありました。小学校4年生位だったかな。同級生にウランちゃんという女の子がいて、一緒に高橋圭三さんがやっていた『私の秘密』という番組に『本名です』って出たんですよ。それで手塚さんの耳に下條アトムと言う名前の子どもがいることが入って、僕の家に取材にいらしたんです」

-アトムさんのお名前もですけど、同級生にウランちゃんという子がいたというのもすごいですね-

「そうですよね。だからウランちゃんという妹を作ったのは、あれを見てからじゃないかななんて思ったりして(笑)。まぁそんなことはないと思いますけど、そのくらい珍しい名前ですよね。

もし、僕がサラリーマンになっていたら、名前を変えていたと思います。『鉄腕アトム』の漫画はちゃんとしたものですけれども、僕らの時代で名前がカタカナのアトムではね。今の時代だと役者やスポーツ選手にもいますけれども、僕の時代はさすがになかったですから(笑)」

◆“ウルルン口調”の「出会ったぁ~」は、やりすぎ?

12年間続いた『世界ウルルン滞在記』(TBS系)ではナレーションを担当。「○○が〇〇と出会ったぁ~」という独特のフレーズは“ウルルン口調”として注目を集め、番組終了から10年経った現在も多くのタレントがマネをしているほど。

誰もが知る有名な“ウルルン口調”だが、番組開始当初は「出会った」というフレーズもなかったという。

※『世界ウルルン滞在記』
毎回、リポーターとして俳優や女優、タレントが海外でホームステイをして、さまざまなことにチャレンジする姿をドキュメントとして撮影。世界各地で出会い、見て、体験し、肌で感じた世界の実情や日常生活をクイズ形式で紹介するドキュメンタリー番組。

-最初はあの“ウルルン口調”ではなかったそうですね-

「途中から『出会った』というフレーズが加わって、最初は普通にやっていたんですよ。でも、現地の映像を見ていると本当に過酷でね。『リポーターたちがこんなに苦労しているのに、僕は暖房や冷房が効いている部屋でナレーションの収録をやっていていいのか?』って思って、感情移入せずにはいられなかったんですよね。

だから、彼らのサポーターみたいな気持ちで『頑張れ!頑張れ!』と思ってやっていたんですけど、だんだん応援したいという気持ちが強くなって『出会ったぁ~』ってやり始めたんです」

-今でも色々な方がマネされるほど有名です-

「自分ではあんなに話題になるとは思っていなかったんです。面白かったし、やっているうちに応援したいという気持ちもどんどん強くなっていったので、ついつい力が入って、プロデューサーに『やりすぎだよ、下條さん。そこはそんなに強調しなくて良いから』ってずいぶん言われてました。そういうところが下手なんで気持ちでやっちゃうんですよね(笑)」

-ほかの方がやっているのをご覧になっていかがですか-

「とても恥ずかしかったです。だからみんながやってくれて、もちろん嫌じゃないし、嬉しいんだけど、『なんかこっぱずかしいよなぁ。僕より上手じゃん』って言う人がたくさんいたりしてね(笑)

『これ自分?』って言うくらいしょっちゅういろんな方が真似していたので、楽しませてはもらいましたけど、なんか宙に浮いたような感じでよくわからなかったですね」



軽妙な語り口が心地良い。次回後編では北野監督作『龍三と七人の子分たち』の撮影裏話、最新出演映画『純平、考え直せ』、愛犬との時間を紹介。(津島令子)

3/3ページ

最終更新:9/25(火) 18:10
テレ朝POST