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【特集】「京都大学・吉田寮」全ての寮生への退去通告、その期限は9月末…揺れる学生たちに迫る

9/26(水) 14:59配信

関西テレビ

■日本に残る、最も古い学生寮「京大・吉田寮」

京都市左京区の大学構内にある、吉田寮。木造2階建て。105年の歴史を誇り、いま日本に残る、最も古い学生寮です。

【吉田寮生・谷口さん】
「私が下段で寝てて同居人が上の段で寝ています。勉強はこの部屋ではしないので、だべったり着替えたり、パソコンで遊んだり。でも基本布団でゴロゴロしています」

和歌山出身、看護学科に通う谷口さん。4年前、京都大学に入学し、吉田寮に入りました。

■受け継がれてきた「自治会」の制度 運営は寮生が担ってきた

家賃は光熱費込みで、月およそ2500円。京大生であれば誰でも住むことができます。

【吉田寮生・谷口さん】
 「眉毛ちょうどか、眉毛ちょい上ぐらいがいい」

寮内で仲間に髪を切ってもらう谷口さん

【吉田寮生・谷口さん】
「吉田寮に連れてこられて、なんじゃこりゃと。衝撃で、汚いとかいう次元じゃないじゃないですか。昔の学校みたいな。こっから先住める機会ないなと思って。こういう場所に」

ノーベル賞の受賞者など、これまで多くの学者や文化人を輩出してきた吉田寮。 ここで長年、受け継がれてきたのが「自治会」という制度です。

寮に入りたい学生の選考を自分たちで行うなど、寮の運営は大学ではなく、寮生に委ねられてきました。

しかし今、寮はある問題に揺れています。

■「耐震性」を理由に全ての寮生に「退去通告」…期限は9月末

大学は去年12月、寮の耐震性を理由に、3年前にできたばかりの新しい棟を含め、すべての寮生に退去を求めたのです。退去の期限は、この9月末。

【京都大学 山極壽一 総長】(会見で)
「我々はとにかく9月末にこういう勧告を発しました。それに対して、吉田寮の自治会、あるいは、吉田寮の今、現在吉田寮に住んでいる学生たちが誠実に答えてくれることを願っています。そのうえで我々も誠実な答えに応じて我々も誠実に対応していきたい」

今年7月、寮と大学の間で、最初の話し合いが行われました。

寮側は「話し合いで互いに納得できる形を探したい」と主張。一方、大学の担当者は「合意がなくてもやるべきことはやる」と応じ、大きな溝が生まれたのです。

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最終更新:9/26(水) 15:05
関西テレビ