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『このままだと我が子を殺してしまう』虐待と向き合う母の告白

9/26(水) 11:00配信

FNN PRIME

我が子に手をあげて虐待行為に走る親。その心の内には何があるのか―。
今回、私たちは、我が子への虐待経験を持つ母親を取材。「このままでは殺してしまう」、そんな状態に至るまで、なぜ虐待を続けてしまったのか、当時の心境を聞いた。

【写真】我が子への虐待を語った母親と彼女を変えた絵

「育児に非協力的」な夫 仕事と育児・・・追い詰められた母

幼い子供が描いた1枚の絵。ピンク色で塗り尽くされたその絵は、母親から虐待を受けていた、当時3歳の子供が、母親を描いたものだ。顔の上に小さく描かれたふたつの目はなぜか、ねずみ色で塗りつぶされている。子供の目に母親はどう映っていたのか。私たちはこの絵に込められた“子供の叫び”をやがて知ることになる。

「プライムニュース イブニング」の島田彩夏キャスターがインタビュー取材をしたのは、大阪に住む現在49歳の母親・ヨシコさん(仮名)。ヨシ子さんは、我が子に対する虐待経験を持つ。「しんどい時期は、お兄ちゃんが中学1年生、下の子が1歳半くらいの頃。(周りには)言えなかったけどしんどかった時期だった」と当時を振り返る。

ヨシコさんには、父親が違う2人の息子がいる。長男の父親とは長男が幼い頃に離婚。その後再婚し、次男をもうけたが、夫は些細な喧嘩で家を空けることも多く、決して育児に協力的とは言えなかったという。
ヨシコさんは、家計を支えるため、看護師として働きながらの、家事や保育園の送り迎え、そして夜勤や残業続きの毎日によって追い詰められていった。体力的にも精神的にもギリギリの状態。自分を見失うとともに、“それ”は始まった。島田キャスターがヨシコさんに当時のことを聞いた。

わずか1歳半の次男 黙らせるために叩いた

「やっぱりギャーギャー泣く時期、1歳半頃からスタートした。頭を張り倒し・・。吹っ飛んでも、それがなんか全然気にならないというか、ああまた泣いたわ、くらいにしか思わない自分がいた。『うるさいあなたが悪い』としか思っていなくて、『だから怒るんよ!』と。今思うと、都合のいい、言い訳だが、当時はそう思った。」

ヨシコさんの暴力の対象になったのは当時中学生だった長男ではなく、1歳半の次男だった。
「とにかくうるさいから黙らせるために叩いてしまい、もう止められなくなっている。止められなくなってまた叩いて続けてしまう。自分の手が痛いんですよ、パンパンになって。叩きすぎて。それで、叩くのをやめるという形だった。」
当時、虐待をしているという認識はあったかどうかという、島田キャスターの問いかけに、ヨシコさんは答えた。「全然なかった」と。

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最終更新:9/26(水) 21:49
FNN PRIME