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川栄李奈「仮面ライダーに挟まれてるんだ」 初主演作、映画『恋のしずく』完成披露舞台挨拶

9/26(水) 13:01配信

ぴあ映画生活

10月20日(金)より公開される映画『恋のしずく』。9月25日の19時より、銀座丸の内TOEIにて完成披露舞台挨拶が開催され、主演の川栄李奈、小野塚勇人、中村優一といった若手実力派のキャストと、メガホンを取った瀬木直貴監督が登壇した。

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主人公の詩織役を映画初主演となる川栄が務め、酒蔵の息子役である莞爾を劇団EXILEの小野塚が務める本作。その他、今作が遺作となった蔵元役の大杉漣や、杜氏役の小市慢太郎、詩織をサポートする農家の娘役の宮地真緒、酒造会の若手ホープ役の中村と、豪華なキャスト陣が脇を固めている。

イベント当日は生憎の天候にも関わらず、多くの観客とメディア関係者が会場を埋め尽くし、イベント開始前から流されていた作品の挿入歌に耳を傾けながら、舞台挨拶や上映を楽しみにする声が飛び交っていた。そして主題歌がかかると同時にキャストと監督が登場し、会場は拍手に包まれる。広島カープのユニフォームで登壇した監督は「今日は完成披露ですが、もうひとつおめでたいことが近づいているのでこんな格好で来ました」とコメントすると客席は大盛り上がり。「映画を楽しんで、そして心の中で広島にも声援を送ってください」と、監督は作品の舞台となった広島への愛情を見せた。

MCから撮影の際の心境などについて聞かれると、川栄は「初主演をさせていただくということで、普段とても人見知りなのに、広島に1カ月も行ってみんなと仲良くなれるのか心配でした」と撮影前の不安をコメント。「でも現場にいくと、初日からみんな同じ楽屋で、コタツを囲んでお昼ご飯食べたり、お正月におじいちゃんおばあちゃんの家に親戚が集まったみたいな雰囲気で、すぐに仲良くなれました」と、実際の酒蔵を使ってのロケだったこともあり、アットホームな楽しい撮影だったことを報告した。話の途中で「コタツでご飯を食べる」というフレーズを「コタツを食べる」と言い間違えた川栄に、小野塚が「だいぶん偏食家ですね」と突っ込みをいれる様子も見られ、息の合ったかけ合いからも撮影現場での仲の良さを垣間見ることができた。

そして役作りについて川栄は「ご飯食べるような、気まずさを通り越して笑えてくる雰囲が良かったですね」と振り返り、中村については「空港で初めて会った時から、優しさのオーラがすごくて、これは結構距離つめていけるんじゃないかって、撮影初日の前日から食事に誘いました」と思い出を語った。中村からも「撮影前にも小野塚くんに誘っていただいて、みんなでお酒飲めて楽しかったです。毎日日本酒を飲んでいました」との言葉が出た。さらに川栄は演じる役について、「普通の女の子でした。広島弁でもなく、東京からまったく知らないお酒を学びにいく役だったので、川栄李奈としても学びに行く気持ちでした」と自分と役の立場がリンクしていたことを述べ、小野塚は「日本酒という伝統文化を仕事とする家に生まれた息子ということで、日本酒を知るところから始まりました」と川栄とは逆に自分と役とのギャップを埋めるところから始めたと話し、中村は「日本酒への愛情と、熱い気もちを持っているというところは心がけました」と、優秀な若き蔵元という自身の役についてコメントした。また、作品の中で描かれる酒造りについては、「お酒造りって本当に大変。10キロ以上ある樽を持って運んだり、本当に大変です。お酒を造る人たちの大変さ、日本酒への愛情を感じました」と川栄は撮影を振り返った。

さらに、和気あいあいで楽しかったという撮影現場について質問が及び、川栄や中村との思い出について聞かれた小野塚は、「特に何もないですね」と答え、ふたりから「何かあるでしょ!」「いっぱいあるでしょ!」と突っ込みが入る一幕もあった。改めて小野塚は、初対面でこたつを囲んでの滞在の様子を語り、 “乃神酒造会”という会を組んで美味しいお酒を飲んで美味しい食べ物を食べていたという。監督からは、「蔵人も、酒造りの際には蔵に寝泊まりしてお酒をつくりますからね」と言う肯定的な意見も出た。さらに、東映での舞台挨拶ということで、中村は小野塚を引き合いに出し、“聖地”でふたりの仮面ライダーが揃い、映画本編でもオートバイでのふたり乗りシーンの興奮を熱く語り、川栄は「仮面ライダーに挟まれてるんだ」と呟き笑いを誘った。

また、本作が遺作となった大杉については、息子役を演じた小野塚が「最初の挨拶以降、ほとんど話すことがなく、どうすればいいか小市さんに相談したところ、役柄的には対立している親と息子だから、わざと距離を置いているんだよ、と教えていただきました。演技でもそうでないときにも、背中で語る方でした」と語る。そして川栄は「私は結構話しましたね。縁側で日向ぼっこしたり、写真を撮っていただいたりして過ごしました。撮影中も、自分のこと以上に周りのことに気を配ってくださる姿が印象的でした」と、それぞれ大杉とのエピソードを語った。

フォトセッションではタイトル入りの酒樽が用意され、鏡割りが行われた。川栄の「せーの!」というかけ声に合わせて登壇者と客席中が「よいしょ!」と声を揃える演出に、会場はひとつとなった。さらに本イベント用に作られた特注の大きな枡を持って、日本酒と映画の魅力をアピールした。

最後の挨拶では、実際のロケ地が西日本豪雨により被災し廃業の可能性もあるとのことで、スタッフやエキストラとともにボランティアへ駆けつけたという監督が「気候風土、この土地に生まれ育って幸せだと思っていただける映画にしたつもりです。西条の景色とともに世界観を楽しみにしていただければと思います」とロケ地であり舞台となった東広島の魅力を述べた。また、中村からも、「この映画を観たあとに、実際に東広島へ行っていただいて、ロケ地マップもありますので、ロケ地をまわって日本酒も飲んでいただければと思います」と、映画と合わせて日本酒や広島を満喫するルートが提案された。小野塚は、「本当に1年前から丁寧に作った作品です。ひとりひとりの登場人物の心情が丁寧に描かれていますので、そちらにもご注目ください」と作品への愛情を見せた。そして主演の川栄からは「こうして皆さんに観ていただくまでに本当に色々なことがありました。ここでこうして皆さんに観ていただけることが、どんなにありがたいことなのか実感しました。災害があり、ロケをさせていただいた酒蔵も被災したと聞いています。この作品は現地の方々の協力がなければできなかった作品です。作品に関わってくださった広島の方々、スタッフさん、役者さん、大杉さんのたくさん詰まった想いが、スクリーンから皆さんに伝わればいいなと思います」と初主演映画への想いを語り、終始和やかに進んだイベントは、大きな拍手に包まれたまま幕を閉じた。

『恋のしずく』
10月20日(金)より全国公開

最終更新:9/26(水) 13:07
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