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松井稼頭央が重ねたイチローの姿 V目前で引退決断、抹消後も貫いたライオンズ愛

9/26(水) 14:17配信

西日本スポーツ

 西武の松井稼頭央外野手(42)が今季限りで現役を引退する。26日、球団が発表した。走攻守の三拍子を兼ね備え、2002年にはスイッチヒッターとして、プロ野球史上初のトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)を達成。日本人内野手で初めて海を渡り、米メジャーリーグでも活躍した。03年以来15年ぶりに復帰した古巣ライオンズで、日米通算25年の現役生活に別れを告げる。

【写真】59歳の西武・辻監督が42歳稼頭央に愛のノック

 2歳上のイチロー(44)を語るとき、松井の大きな目には特に力が宿る。「日本にいるときから背中を追いかけ、目指してきた。ずっとそういう存在」。自ら切り出してきたのは西武に優勝へのマジック11が初点灯した今月17日の夜だった。その2日前に、松井は今季初めて出場選手登録を抹消されていた。

 「(登録から)外れた日、テレビでちょうどイチローさんが大谷と話をしている映像が流れていたんですよ。イチローさんって、ユニホームを着て練習しているんでしょ。あのシーンを見てほんと嬉しかった。あっ、あのイチローさんと同じだって、思わず声に出しましたからね」

 抹消された日は3.5ゲーム差で2位のソフトバンクとの3連戦、いわゆる天王山の初戦だった。絶対数が足りない投手の枠を空けるためだったとはいえ、複雑な感情を抱えているに違いない。そう決めつけていた私の予想を“裏切る”ような、晴れやかな顔だった。松井の言葉には続きがある。

 「だって、今の(抹消されて1軍選手ではない)僕と同じシチュエーションでしょ。肩を並べたというとおこがましいけれど、日本ではきっと初めてでしょ。それが嬉しかったんですよ」

 外野の人数が多く、登録を外れることは薄々察していたという。だが、辻監督はファームに行かせることなく“無形の力”を必要とした。1軍に同行し、10年ぶりの優勝に向けて、若いチームと同じ時間を共有してほしいというものだった。「直接伝えられて、ほんとありがたかった。逆に、この期間を有効活用しようと」

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最終更新:9/26(水) 18:04
西日本スポーツ

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