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【特別インタビュー】石川直宏が語るFC東京20年間のレジェンドたち

9/27(木) 20:32配信

GOAL

OB選手の中でテクニック、スピード、パワーと言えば……

レジェンドたちが味スタに帰ってくる。
9月29日に行われる記念すべきOB戦を前に、FC東京の石川直宏クラブコミュニケーターがクラブの歴史を紡いできた名選手たちをテーマ別にピックアップ。
20周年記念のOB戦に向けたを想いを語りつつ、根底に流れる「最後まで戦う姿」というベースに触れながら、クラブとともに歩んできたスピードスターがFC東京の現在、過去、そして未来に思いを馳せる。

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――9月29日、清水エスパルスとの試合のキックオフ前に、20周年記念としてFC東京初のOB戦が行われることになりました。まず参加メンバーを見た感想は?

とにかく懐かしいし、楽しみですね。ファン・サポーターがどう応援するのかな?っていう楽しみ、自分がプレーする楽しみ。ファン・サポーターの皆さんの中には、知らないOB選手がいるかもしれないですけど、「こんな選手たちがいて、今のFC東京がある」という歴史を感じてもらって、トップチームの清水戦につなげていきたいと思っています。

――今回はOB戦のメンバーを見ながら、5つのテーマを設けて、ナオさんの独断と偏見で歴代選手を紹介していただこうと思っていいます。まず最初のテーマは「テクニック」です。

わかりました。テクニックと言えば……やっぱり(馬場)憂太かな。FC東京U-18から昇格した最初の選手ですね。2002年、僕が移籍してくる前にJ1開幕戦でデビューして。当時の原(博実)監督は若くて良い選手をどんどん起用する方針がありました。憂太は真ん中でプレーしていたので、自分をうまく使ってくれるシーンが多かったですしね。パスもドリブルも、オールラウンドで非常に技術が高かった。パスの感覚、出し方が独特でしたね。見ていなくても(ボールが)出てくる感じで。よくゲームメーカーのことを「ファンタジスタ」って言いますけど、まさにその言葉が当てはまる選手だと思います。

――ほかに印象的な選手は?

昔の東京ってテクニックタイプじゃないと思うんですよ(笑)。FC東京=「頑張る」ってイメージ。でも、(小林)成光さんはうまかったな。あのスルスルっと抜いていくドリブル。成光さんのケガもあって一緒にやれる機会は少なかったんですけど、スピードより柔らかいドリブルが印象に残っています。

あと、奥原(崇)さんはコーチとして指導してもらいましたけど、一緒にプレーしたことがないので非常に楽しみです。プレースタイルがファンタジスタで、昔は後ろ髪だけを伸ばしていて、“バッジョ”って呼ばれていたんですよね(笑)。

――奥原さんは立ち姿もバッジョに似ていましたからね(笑)。クラブの初代10番、初代ファンタジスタでした。では、次のテーマは「パワー」に移りましょう。

パワーと言えば(鈴木)規郎と(近藤)祐介かな。規郎はあの太ももと振り抜く力。シュート力で言ったら、かなり上位に入りますね。二人とも左利きで、フィニッシュやドリブルも似ています。ゴリゴリ行く重戦車タイプ。

――セットプレーで壁に入りたくなかったんじゃないですか?(笑)

絶対に入りたくないですね(笑)。もちろん練習や他クラブの選手として対戦したとき壁に入ってましたし、実際に当たったことはないんですけど、めちゃめちゃ痛そうなんで。「ノリカル」ですからね。

そうだ。「パワー」と言えば、人としてのパワーを感じたのは小峯(隆幸)さん。本当にエネルギッシュで、いつも「ほら、行くぞー!」みたいな感じで常にアグレッシブ。練習でもいつも大きな声を出してましたね。

――初期のFC東京を象徴するような選手でした。

コミさんは特にそうでしたね。

――次は「スピード」で。ナオさんもスピードスターでしたが、ここは自分以外でお願いします(笑)。

自分は入れないですけどね(笑)。スピードだったら、カボレですね。一見すると速そうに見えないんですが、本当に速かった。手足が長くて、グーンって伸びていくような速さ。一緒にプレーした時は左サイドでグーっと引っ張ってくれて、そこで(攻撃の)形ができていました。カボレが左で突破を仕掛けると相手ディフェンスが集まるから、(長友)佑都(ガラタサライ)や羽生(直剛)さんにボールを落とせる。そこに(平山)相太や(赤嶺)真吾(ファジアーノ岡山)が絡んで、僕がその空いたスペースに入っていってフィニッシュを打つ形ですね。

――まさにナオさんがゴールを量産した時ですね。

そうです。2009年ですね。僕が点を取れたのはカボレのおかげでもありました。そのシーズン途中にカボレは移籍してしまって。今回のOB戦は手続きの関係で来日できるかどうか分からなかったけど、間に合いそうで良かったーと思いました。

――ほかにスピードと言えば?

あとはフジさん(藤山竜仁)ですね。ボールに寄せるスピードやターンが本当に速い。クイックネスなタイプで、スピードでぶっちぎることも難しかったし、駆け引きでクイっと抜こうと思っても対応がクイックでなかなかかわせないんです。

――そうじゃないと、あの身長(170cm)でセンターバックはできないですよね。

そうなんですよ。ずっとサイドバックで、センターバックをやり始めたのが原さんの時かな? 2003年くらいですね。30歳を越えてから変化を自分のモノにしたのはすごいと思います。

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最終更新:9/27(木) 20:32
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