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史上初!フランス大統領府(エリゼ宮)が始めたビジネスが大人気のワケ

9/29(土) 17:00配信

FNN PRIME

苦境に陥ったマクロン大統領

環境相、スポーツ担当相など閣僚が相次いで辞任、さらに、内閣の重鎮であるコロン内相も、2020年に行われるフランス第2の都市リヨンの市長選挙に出馬するため、内閣を去ることを発表した。
また、大統領側近による一般市民への暴行事件や、失業率の悪化、さらに絵に描いたようなエリートであるマクロン大統領から飛び出す「上から目線」とも受けられかねない発言・・・。

(画像)大人気のエリゼグッズがこちら

外遊中の会見では、フランス人の昔の呼び方である「ガリア人」という言葉をわざわざ使い「動かないガリア人」と発言。
変化を好まないフランス人の意味で国民を皮肉ったのではないか、などと波紋を呼び、大統領の支持率は、ついに軒並み20%台にまで落ち込んだ。

史上初!大統領府がビジネスを開始

こうした政権漂流の一方で、フランスでは最近、大統領府が始めた、ある「商売」が人気を集めている。
大統領府は今月14日、Tシャツやマグカップなどの“エリゼグッズ”のオンライン販売を始めた。“エリゼ”とは「エリゼ宮」、フランスの大統領官邸だ。

地元紙の「パリジャン」によると、大統領府によるグッズ販売は「ほぼ前代未聞」で、ネット販売も初めてだという。売り上げで得た収入は、築およそ300年の古い歴史を持つ「エリゼ宮」の修復に充てられることになっている。
商品は、マグカップやペン、アクセサリーなど50点を超える。
オンライン販売が始まった週末の「文化遺産の日」には、「エリゼ宮」近くでスペースが設けられ、商品が販売された。

販売開始から3日間の売り上げだけでも、商品およそ7320個、金額にすると34万7000ユーロ(日本円でおよそ4500万円)にまで達した。マクロン大統領の人気とは、逆行するような人気ぶりだ。

「遺産」への敬意

これらのグッズをインターネットで購入した場合、フランス国内への郵送料は、9ユーロ(30ユーロ以上は郵送無料)と、それなりの値段だ。例えば、4色ペンの価格は4ユーロ、これを郵送してもらうと全体で13ユーロ、郵送料の方が高くなってしまう。
それでも人気なのは、なぜだろうか。
その理由はまず、販売収入が、歴史的建造物である「エリゼ宮」の修復に充てられることだろう。

フランスは、ルーブル美術館に代表されるように、昔のままの姿を残している歴史的建造物と現在の日常が混在する国である。したがって、フランスの人たちの、「古いもの」に対する想いも格別だ。
大統領府が入っている「エリゼ宮」も、フランス国民が守るべき大事な「遺産」であり、この修復につながるなら、と出費を惜しまない人も多いのかもしれない。

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最終更新:9/29(土) 17:00
FNN PRIME

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