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上海の高級レストラン、窓側の席は別料金?

9/29(土) 9:15配信

東方新報

【東方新報】上海市浦東(Pudong)陸家嘴(Lujiazui)にあるザ・リッツ・カールトン(The Ritz-Carlton)の54階ロビーのバーは、近距離で黄浦江両岸の絶景を俯瞰できる特別な位置により、「アフタヌーンティーの聖地」の一つとして賛辞を受けてきた。

 先ごろ、記者は李さんという女性からの苦情を受けた。「アフタヌーンティーを飲みに行ったら、楽しく過ごせるどころか、腹の立つことばかり」。ホテルのスタッフから、窓側の席は最低800元(約1万3200円)の「お二人様用のセットメニュー」を注文するように求められたからだ。

 李さんによると、友人二人と浦東ザ・リッツ・カールトンのロビーで待ち合わせをした。雨が降っていたためか、到着した時には、絶景を望める窓側の席が奇跡的に空いており、カップル用の点心セットを一つ注文したところ、スタッフから窓側の席の方は最低2セットを注文するように言われた。

「1セットでも相当な量があるので食べきれないわ、2セットも頼んだら浪費もいいところ」と李さんが言うと、スタッフは「点心1セットにキャビアを合わせてはいかがですか」と提案してきた。

「キャビアは食べ慣れないので不要」と言うと、「窓側の席でなければキャビアの注文は不要です」。その日の会合は、ビジネスがらみだったので、李さんはそれ以上は言わず、言われたとおりキャビアも注文したという。

 窓の外には絶景、テーブルの上には美味な点心。しかし、李さんの気持ちは白けたままだった。

「最低料金を設定することは、とうの昔に禁止されているのに、国際的な五つ星クラスのホテルが窓側の席料を要求するなんて行き過ぎだわ」。同ホテルのアフタヌーンティセット料金は698元(約1万1500円)、これにサービス料が15%かかり、合計で800元を超える。その日、李さんはキャビアセットと合わせて1731.90元(約2万8500円)を支払った。

 同ホテルに事実関係を問い合わせたところ、営業責任者のアレンさんは、スタッフと顧客の間で誤解が生じたことによると説明した。

 北京の赢科弁護士事務所の趙星海(Zhao Xinghai)弁護士は、記者の取材に対し「こうした行為は、消費者の権益の損害だ。2014年11月1日に商務部は『飲食業経営管理弁法(試行)』を公布し、第12条に飲食業者が最低消費金額を設定することを明確に禁止している。飲食業者の違反行為に対して、行政処罰を下すことができる」としている。

 また、「消費者権益保護法」には、経営者が「声明書などにより消費者に対し不公平で不合理なルールを作ることは許されない。最低料金の設定についても、消費者の自主的な選択権と公平な取引権の侵害に当たる」とコメントしている。(c)東方新報/AFPBB News

※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。

最終更新:9/29(土) 9:15
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