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「恋愛科」で何を教える? 中国の大学

9/29(土) 18:25配信

東方新報

【東方新報】中国の大学で開設している「恋愛科」は若者に恋愛のやり方を教えるものか? 近ごろ、大学の「恋愛科」が話題を集めている。

 大学の「恋愛科」は、今年になってできたものではない。2013年に華東師範大学(East China Normal University)は「婚姻と愛情」と呼ばれる課程を設定。16年には天津大学(Tianjin University)が「恋愛学理論と実践」課程を設定している。

 ただ、「恋愛科」は未だに模索段階にあり、中国全土で共通の評価基準は無く、ほかの学校の多くは様子見の状況だ。

 記者が在学していた頃には、「恋愛科」のようなものは無かった。高校や大学であったのは、心理学の講座だ。若者が関心を持つ恋愛の話題については、教師らは、ポイントのみ簡単に触れ終わりとするか、自習にして放り出すことが普通だった。未だに「恋愛科」についての明確な定義も、統一基準も無い理由は、概念自体が曖昧だからだ。

「恋愛科」は心理学、法律、社会学、文学、芸術など多数の学科の内容を詰め込んだ大きな「かご」のようなものだ。各学科を教える専門教師はいても、恋愛の専門教師はいない。学生側も面白半分で講義を聴いている面があり、この課程を修了したとしても、恋愛が成就するとは限らない。

「恋愛科」の定義は、もともと狭くあるべきものではない。青少年の恋愛と結婚に関する複数の学科にまたがる教育であって、単純に恋愛テクニックの伝授だとすることは不適切だ。

「恋愛科」には3つの軸がなければならない。

 第一の軸は、基本的な男女間コミュニケーションの知識やテクニック。礼儀や社交の類に属する。本質的には学生の人品や素養とEQ(こころの知能指数)に関係するものだ。

 第二の軸は、心理的な問題と法的な問題で、学生に異性への関心の持ち方と自分を守る方法を学ばせる。現在、感情的な葛藤や詐欺的な方法により青少年が心の傷を負うケースは少なくない。

 第三の軸は、より広い文化的側面から恋愛と婚姻を理解することで、学生に歴史や文化を学んでもらい、素養や思想を身につける。

 現在の中国の「恋愛科」では、第二の軸が主だ。第一の軸については、教師は知識を伝授する方法を知らない。第三の軸は教育者の頭の中から抜け落ちている。

 不思議なことは、第一の軸の恋愛テクニックの問題は、「泡学網(訳注:女性の口説き方を専門的に研究するサイト)」の人々が専ら追いかけ奉るところとなり、その中には何種類もの異性を誘い騙すテクニックも含まれる。青少年が真似れば、心が歪みかねない。

「恋愛科」は理論ではない。学習の結果、効果があるかないかは実際の結果を見るしかないが、適切な指導抜きでもいけない。この意味において、大学の「恋愛科」の模索の道はまだ長く続く。

 10数年前までは、中国人は性教育について種々の偏見を持っていたが、今では、多くの小学校で科学的な性教育が始まっている。性教育は、欧米の先進国では当たり前となっている。中国人の考え方がより開放的、より進歩的になるにつれ、科学的で適切な恋愛課が普及し、価値を発揮していくことだろう。(c)東方新報/AFPBB News

※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。

最終更新:9/29(土) 18:25
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