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198センチのGK・シュミット・ダニエルは“ポスト川島”に成りえるのか?

9/30(日) 6:00配信

THE PAGE

 無人となったゴールへ、ゆっくりとボールが吸い込まれていく。勝負の大勢が決する光景を、森保一監督(50)に率いられる新生日本代表に選出されたことで注目を集めたベガルタ仙台の守護神、シュミット・ダニエルはひざまずいた体勢で見届けるしかなかった。

「踏ん張らなければいけない状況で、3点差にされるミスを自分が犯したことが痛かった」

 試合後の取材エリア。取り囲むメディアより頭がふたつ近くも抜きん出た、身長197cmのシュミットが悔恨の表情を浮かべた。敵地で横浜F・マリノスと対峙した、9月29日のJ1第28節。2点ビハインドで迎えた後半32分に、まさかのミスが飛び出した。

 自陣に入ったところでこぼれ球に対応したDF大岩一貫が、シュミットへのバックパスを選択する。怒涛のスプリントで重圧をかけ、ボールを下げさせたFWウーゴ・ヴィエイラがそのまま大岩を追い越し、シュミットとの間合いをどんどん詰めていく。

 セオリーは左タッチライン際へ開いた大岩へ返すか、あるいは自陣の中央でフリーだったDF平岡康裕へのパスとなる。しかし、左右両足で遜色なくキックを操るなど、足元の技術に絶対の自信をもつシュミットの選択は違った。

 眼前に迫ってきたヴィエイラの頭越しに浮かせ、前方へフィードさせようとしたボールを標的の顔面に当ててしまった。ペナルティーエリアの外で弾んだこぼれ球の争奪戦でもヴィエイラの後塵を拝した直後に、冒頭で記した無情の光景が待っていた。

「余裕をもちすぎたというか、ちょっと(ボールを)こねてしまったところを読まれてしまった。普通は読んで来ないので、いい勉強になったと思っています」

 スピードをさらに加速させながら、思考回路をもフル回転させたヴィエイラには9分後にも豪快なミドル弾を決められた。J1リーグ戦では自己ワーストとなる5失点。それでもシュミットは「いつも通り1週間準備して、冷静に次の試合を迎えられれば」と努めて前を向いた。

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最終更新:10/1(月) 13:23
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