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情報BOX:米・メキシコ・カナダ協定の主な内容

10/2(火) 13:13配信

ロイター

[1日 ロイター] - カナダと米国が北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉で妥結し、メキシコを含む3カ国協定が維持された。新たな協定は名称が「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」に変わり、3カ国の批准を待って発効する。

新協定の主な内容は以下の通り。

<小売業>

カナダは免税限度額の引き上げに合意した。ただ、引き上げ幅は米国の要求より小幅にとどまり、米国に拠点を置くオンライン小売業者との競争に直面するカナダの小売業者は胸をなでおろしている。

カナダの免税限度額は関税が150カナダドル、国内売上税が40カナダドル。メキシコは両税の限度額を100ドルに一本化することで合意した。

<医薬品>

バイオ医薬品の特許保護期間を10年に設定した。カナダの患者は関節リウマチ治療薬「ヒュミラ」などのバイオ医薬品で後続薬(バイオシミラー)の国内販売の開始時期が遅れそうだ。専門家によると、バイオ後続薬の販売開始が後ずれすると薬品の価格が上がり、治療コストが膨らみそうだという。

<小麦の格付け>

カナダと米国は相手国からの小麦輸入について、類似の国内産よりも低い格付けとしないことで合意した。米国の生産者は、米国産小麦がカナダの格付けシステムにより自動的に低い価格帯に選別されていると主張している。

<乳製品>

カナダの関係者によると、カナダは国内乳製品市場の約3.5%(160億ドル前後)について米酪農業者にアクセスを与えることに合意した。カナダ政府は、今回の合意で打撃を受ける酪農業者への補償を検討している。

米政府当局者によると、米国が今回の合意で獲得したカナダ乳製品市場へのアクセスは環太平洋連携協定(TPP)の内容を上回っているという。

<鶏肉・卵>

米国は鶏肉について、協定発効後の6年間に5万7000トンの無関税輸出枠を獲得した。その後の10年間は枠が1%上積みされる。

卵と卵同等製品については、米国が最初の年に1000万ケース(1ケース=12個)の無関税輸出枠を獲得した。その後10年間は枠が1%上積みされる。

<著作権>

カナダの著作権の保護期間は著作者の死後50年から70年間に延長され、米国の法律と期間が同じになる。

<紛争処理>

紛争処理制度の仕組みは残る。米国の反ダンピング関税から国内の木材産業を守りたいカナダが存続を求め、廃止に激しく抵抗した。内容はNAFTAで紛争処理制度を定める19条とほぼ同じ。

<自動車に関する付属文書>

合意の付属文書によると、トランプ米大統領は自動車への25%追加関税を課すことが可能だが、カナダとメキシコからの乗用車、小型トラック、自動車部品は概ね適用から除外する。トランプ政権が国家安全保障に基づく米通商拡大法232条を発動した場合でも、メキシコとカナダは年260万台の数量枠内であれば、高関税を課されずに米国に乗用車を輸出できる。米国の輸入枠は現在の輸入水準を上回っている。

小型トラックは輸入制限の対象から除外する。

自動車部品の対米無税輸出枠はメキシコが年1080億ドル、カナダが同324億ドル。

<自動車の原産地規則>

今後5年間かけて域内の部品調達率を現在の62.5%から75%に引き上げる。部品の40%は時給16ドル以上の地域で生産する必要がある。自動車メーカーは鉄鋼とアルミについては最低70%を米国、カナダ、メキシコの3カ国内で調達するよう義務付けられる。

<エネルギー>

協定で石油資源の管理が制限されるとのメキシコの懸念を反映し、メキシコが地下にある全ての炭化水素資源について直接的かつ不可侵的、永続的に所有権を持つとの条項が盛り込まれた。ただメキシコでは既にエネルギー産業自由化が進んでおり、外国企業のメキシコでのエネルギー開発が今回の協定で妨げられることはなさそうだ。

最終更新:10/14(日) 7:38
ロイター