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藤光謙司、200メートル19秒台へ突入していくために…リレーコラム

10/6(土) 12:04配信

スポーツ報知

 17年ロンドン世界陸上400メートルリレー銅メダルの藤光謙司(32)が、いろんな思いをコラムにしたためた。

 勝つって、すごく大事なこと。アジア大会200メートルで、小池(祐貴)が優勝して活気づけてくれて、うれしかったですね。100メートルは戦国時代で、山県(亮太)が10秒0台で記録を安定させている。200メートルも、19秒台を期待してもらえる緊張感を作りたいと改めて感じました。

 今夏は左太ももの故障で試合から遠ざかりましたが、良い時期に休めたと前向きに考えて、土台をコツコツ作っています。

 来季、個人的には(サニブラウン)ハキームが楽しみですね。右脚のけがで最近は試合に出ていませんが、どう調整を進めて、どんな作り方をしてくるか。戻ってくる彼と、日本人同士高いレベルで戦いたい。今は、これまで使えていなかった筋肉を使えるようにして、体の連動性を向上する試みをしています。来季は2月頃にシーズンインする予定。冬季練習で走りを作るのが、今からワクワクしています。

 速くなりたい―。目的は1つでも、手段はさまざまです。僕は全身をうまく使ってスピードを生むやり方を貫いてきました。でも、100%出し切れたレースって、人生でまだ一度もないんですよ。200メートルで自己記録の20秒13を出した時も含め、これ以上ないほど力を引き出せたレースはない。だから、先を求めてやれるんです。

 本当にスレスレの領域でやる種目だから、ほんの少しの違いで結果は変わる。全然違う人からのヒントをすくい上げることが、あと一歩につながる。桐生(祥秀)がボクシングをやるのも、そういうことだと思うんです。僕は、一般の方からもヒントがもらえるかもしれないとも思っています。

 アジア大会中には、40~50人のファンとBBQをしながら400メートルリレー決勝を解説するイベントを開きました。選手村の生活とか、試合日のタイムスケジュールなど、国際大会の裏話も紹介しつつ。こういう機会を増やすことも、今は成長につながると考えています。

 ◆藤光 謙司(ふじみつ・けんじ)1986年5月1日、さいたま市生まれ。32歳。2003年世界ユース選手権代表。世界陸上は09年ベルリン大会で初出場し、17年ロンドン大会男子400メートルリレーのアンカーで銅メダル。五輪は16年リオ大会200メートルで初出場(予選敗退)。200メートル自己記録は日本歴代3位の20秒13(15年)。182センチ、69キロ。

最終更新:10/6(土) 12:04
スポーツ報知