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のど飴で退席を命じた熊本市議会。海外メディアが批判「融通が利かない社会」

10/2(火) 16:54配信

ハフポスト日本版

のど飴をなめていた議員が、退席を命じられた――。

熊本市の緒方夕佳議員が、のど飴をなめていたことを理由に、市議会から退席を命じられた問題。

海外メディアもこの一件を取り上げ、熊本議会の姿勢に疑問を呈している。

緒方議員は9月28日、体調不良で咳が止まらなかったためにのど飴をなめながら定例会本会議の演壇に立った。すると、この行為が会議規則にある「品位の尊重」に触れるとして、急きょ懲罰特別委員会が設けられる事態になった。

緒方議員は約1年前の2017年11月に、生後7カ月の長男を連れて本会議に出席したことでも退席を求められている。

イギリスのガーディアン紙はその出来事を引き合いに出して、「乳児を議会に連れてきて退席処分になった議員が、今度はのど飴をなめて退席に」というタイトルで、のど飴退席事件を掲載した。

緒方議員本人にもインタビューし「(子供を議会に連れてきた件で)議員たちは自らの態度が時代遅れだと非難され、気分を害しています。それ以来、私が自己中心的で理不尽な振る舞いをしているかのように描きたがっています」と言う同議員の言葉を紹介している。

そして、「日本では保育所が足りておらず、多くの親たちが仕事と子育てを両立することに難しさを感じているがこれはそのことを象徴するような出来事」「2020年度末までに待機児童をゼロにするという政府の目標達成は難しいのでは」と指摘する。

テレグラフ紙も「のど飴をなめるという害のない行為で、議会が8時間も延長した」「飲食に関する規則は設けられていないにも関わらず“品位の尊重“に触れると言い張った議員もいた」と、熊本市議会の対応を批判的に取り上げた。

その上で、今回の騒動は「のど飴を職場でなめることの是非」に留まらず、「エチケットやルール、上下関係の融通が利かない社会を浮き彫りにした」と、日本社会をこっぴどく批判している。

メディアだけではなく、SNSなどでも批判の声が投稿されている。

中には、のど飴事件の4日前にニュージーランド首相が赤ちゃんを連れて国連総会の会合に出席したことに触れ、「ニュージーランドの首相、ファーストベイビーを連れて国連に出席。ブラボー。赤ちゃんを連れて退席させられた、熊本市議会のの緒方夕佳議員と全く違う」と、熊本市議会の対応を皮肉な目線で取り上げる声もある。

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