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<台風24号>掛川・大須賀産イチゴに塩害、水停止で被害深刻化

10/3(水) 7:08配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 台風24号によるビニールハウスの損壊で、全国有数のイチゴ産地、掛川市大須賀地域の沿岸部にあるイチゴ農園などで塩害が出ていることが2日、分かった。停電により農業用水の送水が停止したため対応ができず、被害が深刻化。生産者は「停電さえなければ」と肩を落とした。

 関係者によると、地元農家らでつくる組合が管理する睦浜揚水機場(同市浜野)のポンプが停電で止まった。農業用水が送水されれば水を掛けて降り注いだ塩水を洗い流せるが、対応に苦慮している。

 同市大渕の観光農園「ピーターパンハウス」では全長約45メートルあるハウスが根元から吹き飛び、鉄骨がひしゃげた。苗がむき出しの状態になり、海水交じりの雨が吹き付け約1万4千本の苗に塩水による被害があった。同園の中井功代表(63)は「生活がかかっている。農業用水の災害対策を考え直してほしい」と語った。

 ハウス総面積で全国最大規模のイチゴ農園「赤ずきんちゃんのおもしろ農園」(同市大渕)でもハウスのビニールが強風で剥がれ、イチゴの苗約3万本が傷んだ。同園代表の赤堀和博さん(39)は「想像以上の被害。まだ助かるかもしれない。今できることをやるだけ」と苗を見つめた。

静岡新聞社