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親方衆が警戒する退職・貴乃花親方の反撃

10/3(水) 11:00配信

東スポWeb

 騒動はまだまだ終わらない? 日本相撲協会は1日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、貴乃花部屋所属の協会員が千賀ノ浦部屋へ移籍することを承認し、貴乃花親方(46=元横綱)からの退職の届け出を受理したと発表した。同親方には協会から退職金として約1000万円、別途功労金が支払われる。幕内優勝22回の“平成の大横綱”が突如角界を去ることになったが、親方衆の中にある貴乃花親方への不信感は消えないまま。今後の“反撃行動”に対して警戒を強めている。

 貴乃花部屋が文字通り「消滅」した。相撲協会は臨時理事会を開き、貴乃花部屋に所属していた力士らの千賀ノ浦部屋への所属先変更を承認。貴乃花親方の退職も正式に認められた。八角理事長(55=元横綱北勝海)は会見で「貴乃花親方は22回の優勝を成し遂げた立派な横綱。このような形で協会を去ることは残念。いつかは私と一緒に協会を引っ張っていくと思っていた」と遺憾の意を示した。

 その一方で、八角理事長は貴乃花親方が9月25日に退職の意向を表明後、本人に接触を試みていたことを明かした。貴乃花親方の“誤解”を解き、退職を翻意させるためだ。協会は7月の理事会で親方全員が5つある一門のいずれかに所属することを決定。無所属の親方衆の中では、貴乃花親方だけが所属先が決まらない状態が続いていた。

 そんな中、八角理事長は救済措置を検討。最終的に受け入れる一門がない場合は、八角部屋が所属する高砂一門で引き受けることも視野に入れていたという。貴乃花親方の代理人弁護士をはじめ、弟子を託した千賀ノ浦親方(57=元小結隆三杉)や知人を通じて話し合いの場に出てくるよう再三にわたって要請。しかし、貴乃花親方が応じることはなかった。

 どんな事案にも弁護士を介在させてかたくなに直接対話を拒む姿勢を見る限り、仮に協会トップとの面会が実現していたとしても、貴乃花親方の心が慰留に傾いた可能性は限りなくゼロに近い。むしろ、最後まで信念を貫いたことで親方衆の間には新たな反発も広がっている。親方の一人は「協会に残っていたとしても、また問題を起こすに決まっている」と断言する。

 昨秋に起きた元横綱日馬富士(34)による弟子の幕内貴ノ岩(28)に対する傷害事件を発端に、貴乃花親方はことごとく協会側と対立。2010年の「貴の乱」以降、その行動は常に波紋を広げてきた。今回の一件で和解したとしても、いずれは再び角界内に混乱を起こすとの見方は根強く存在しているのだ。

 さらに別の親方は「これからは自由の身になる。協会に対して何をしてくるか分からない」と“不信感”を口にした。

 貴乃花親方が角界引退を表明した会見は都内の弁護士事務所で行われた。“平成の大横綱”は会見の中で「(協会と)戦う姿勢とかは、もうございません」と明言。実際、自らの意思で退職を選んだ以上は復職を求めて訴訟を起こすことは難しい。

 ただ、貴乃花親方は協会からの「圧力」や、自ら内閣府へ提出した告発状の正当性などを主張している。その姿勢を貫いての退職だけに、今後、パワハラや名誉毀損などを理由に法的手段に出ることは本当にないのか。過去に前例のあるテレビ出演などを通じて再度の“告発”に打って出る可能性は…。今回の退職を機に、角界内の“反撃行動”への警戒感は強まるばかりだ。

最終更新:10/3(水) 11:05
東スポWeb

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