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【特集】高校生の就職活動 “2か月間で1人1社”の縛り

10/3(水) 14:33配信

MBSニュース

10月1日は多くの企業で内定式が行われました。人材不足で企業はどこも若い労働力の確保に躍起で、大学生たちの就職活動は売り手市場の状況です。しかし、高校生たちの就職活動はある“特殊なルール”に縛られていました。

高校生の就活ルールとは

堺市にある定時制高校に通う松下伊織君(17)。

(松下君)「飲食やりたいです」
(先生)「調理な」

高校最後の夏休みは「就職活動」に燃えていました。母と2人暮らしの松下くん。子どものころから母親の料理を手伝っていました。親の負担も考えて進学はせず、卒業後の夢は「料理人」と決めました。

「僕、自分の(飲食)店をやりたいと思っている。なんで、大学行ってからだと大学のお金もかかるし、それなら子どものころから働いてお金を貯めたら、いち早く自分の店を出せるんじゃないかと思った」(松下伊織君)

初めての就職活動。履歴書の書き方から先生に教えてもらいます。面接の練習も先生が相手です。

(先生)「自己PRを」
(松下君)「ボランティア活動部での活動は、とても自分に大切で有意義なものだと思ったので、私はこの学校で頑張りました」

夏休み中は教員総出で面接の練習にあたります。その背景にはある特殊な事情がありました。

通常、大学生は就職活動が本格化する1年以上前からインターンシップなどに参加し、じっくりと時間をかけて企業選びができますが、高校生は7月に情報が解禁されたあと夏休みの短い期間を使って企業を選ばなくてはなりません。また、大学生の場合、1人何十社も受けて内定をもらった企業の中から就職する企業を選びます。しかし、高校生は1人につき1社しか受けられず、内定をもらったらよほどのことがない限り辞退できません。

しかもハローワークの文字だらけの求人票が主な情報源です。こうした特殊なルールは高校生が学業に専念できるようにと国や経団連などが定めました。実に60年ほど前から続く慣習です。

「選択肢が増えれば増える方がいいと言う子もいれば、もう悩んで悩んでどうしていいかわからなくてパニックになる子も絶対出てくると思います。だからこのルールで落ち着いてるのかな」(進路指導部長 保田光徳先生)

「求人票だけ見て第1印象のままでいった方がやりやすいかな。最初から明確な目標があったら、探しやすかったりする」(松下伊織君)

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最終更新:10/3(水) 14:33
MBSニュース

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