ここから本文です

青森県南部町で松くい虫被害か/確定なら県南初

10/4(木) 10:31配信

デーリー東北新聞社

 マツを枯らす伝染病の松くい虫被害について、青森県南部町小向地区の民有林のアカマツを簡易検査したところ、陽性反応が示されたことが3日、関係者への取材で分かった。現在、森林総合研究所東北支所(盛岡市)で被害木の判定検査が進められている。近年、青森県内では深浦町で被害が継続的に発生していたが、被害が確定すれば、県南地方では初めてとなる。

 関係者によると、同地区のアカマツ数本を県産業技術センター林業研究所(平内町)で簡易検査したところ、陽性反応が出た。岩手県北地方も含めた一帯は全国有数のアカマツ産地となっており、判定検査の結果次第では被害の拡大を食い止めるための対策が急務となる。

 青森県内での松くい虫被害は、蓬田村で2010年に被害木1本が初めて確認された。15年7月からは深浦町で継続的に発生し、16年7月から17年6月までの1年間は69本に上った。県は県防災ヘリコプターや小型無人機ドローンにより上空からの探査を強化するなど、関係団体と連携して早期発見、早期駆除を徹底。17年7月から18年6月までの被害は30本と半減した。

 一方、青森県と隣接する岩手県では被害地域が年々北上し、17年度には一戸町で3本の被害が発生。青森県南地方でも監視体制が強化されていた。

 全国では1979年度の約243万立方メートルをピークに被害はおおむね減少傾向で、2016年度の被害量は約44万立方メートル。同年度まで過去5年間の被害量を見ると、東北地方では秋田や山形など増加傾向の県もある。北海道では発生していない。

デーリー東北新聞社