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液体ミルク「使用しないで」 北海道地震の被災地に送付された文書が判明【UPDATE】

10/5(金) 19:26配信

ハフポスト日本版

9月6日に発生した北海道胆振東部地震の被災地で、救援物資の液体ミルクがほぼ使われず保存されていることに関して、被災地の自治体に道庁側から通知されていた文書を、ハフポスト日本版が入手した。

【拡大画像】北海道地震の被災地に送付された文書

文頭に大きく「日本では使用例がなく、衛生管理が難しい製品ですので、使用しないよう住民・関係者へ呼びかけをお願いします」という表現があるなど、全体として液体ミルクの使用自粛を呼びかける内容になっていた。

ほとんど使われなかった液体ミルク

乳児用液体ミルクは、牛乳にビタミンなどの栄養分を加えたもので、成分は粉ミルクと同じ。粉ミルクと違ってお湯で溶かす必要がなく、封を切ればそのまま飲めるため、災害時の備えとして注目されている。

東京都は9月10~11日に、フィンランド製の乳児用液体ミルク1050本を北海道庁に提供した。北海道庁は避難所やミルクが行き届いていない家庭に届けてもらうため、被災した厚真、安平、むかわ、日高、平取の5町に約200本ずつを配布した。

しかし、北海道新聞は9月23日、道庁の災害対策本部などの職員が11日ごろ、胆振、日高両総合振興局や道立保健所に対し、「液体ミルクは国内で使用例がない」「取り扱いが難しい」として使用を控えるよう各町の担当者や保健師に知らせることを求めていたと報じた。この結果、厚真町で使われた1本を除いて、使用されなかったという。

これに対して、北海道庁は「今後の断水に備えて備蓄してほしいという趣旨で、使用自粛の要請ではない」と反論していた。

使用自粛を求める文面が冒頭に

しかし、ハフポスト日本版が入手した道立保健所から自治体への通知文書には、冒頭に大きな文字で「日本では使用例がなく、衛生管理が難しい製品ですので、使用しないよう住民・関係者へ呼びかけをお願いします」と使用自粛を求めていた。

その後も「現在は、水が確保されておりますので、使用しないでください」と続けられているほか、「日本の酷暑の季節での保存は想定されていません」「賞味期限の記載が日本の記載方法と異なり、間違えやすい」といったように、取り扱いの難しさを指摘する表現がほとんどを占めている。日付や文章の作成元の記載はない。

同様の通知が、各被災地の自治体に送られ、液体ミルクの使用自粛につながったとみられる。

ハフポスト日本版の取材に対して、各自治体の担当者は「通知を受けて、液体ミルクは1本も使用しないことになった」「うちの町では使わなかったので、隣接する町に送っていたが、通知を見て『大丈夫なのか?』という話になった」と証言している。

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