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5球団が金足農・吉田1位指名検討 DeNA球団幹部「すぐ上で通用する」

10/6(土) 7:00配信

サンケイスポーツ

 今夏の第100回全国高校野球選手権大会(甲子園)の準優勝投手で、プロ志望届を提出する意向を固めた金足農(秋田)の吉田輝星投手(3年)について5日、DeNA、広島など複数のプロ球団が、今月25日のドラフト会議での1位指名を検討していることを公言した。中日を除く11球団が1位指名の候補リストに入れており、なかでも5球団が熱心とみられる。

 今夏、日本中を熱狂させた吉田が、プロ入りに向けて動き出した。金足農はこの日「吉田選手の進路に関する記者会見」を10日に開くと発表。また、当初進学先と考えていた八戸学院大に校長と野球部監督が足を運び、丁重に断りを入れた。吉田は会見で、みずからプロ志望を表明する。

 最速152キロで、マウンドさばきにもたけた注目の剛腕。DeNA・三原球団代表は、報道陣から吉田の意向を知らされると、「間違いなく1位候補だね」と表情を緩めた。今夏には編成トップを務める高田繁ゼネラルマネジャー(GM、73)が「高校生では間違いなくナンバーワン。1位評価の能力はある」と絶賛。大学に進むとされていたため、スカウト会議などでは議題に挙がらなかったとしていたが、状況は変わってきた。

 DeNAはこれまで1位候補に根尾(大阪桐蔭高)、上茶谷(東洋大)ら6選手の名を並べていたが、吉田が加わるのは間違いない。三原代表は「集客力も見込める選手だけど、GMは実力だけで評価している。体を作り、少し(フォームを)直せばすぐ上(1軍)で通用する、と話していた」と評価した。

 直近4年のドラフトでは2014年に1位・山崎、2位・石田、15年1位・今永、16年1位・浜口、17年1位・東と上位指名した投手が活躍し、その“眼力”は屈指。高校生の1位指名なら11年の北方(唐津商)以来。それだけの魅力が吉田にはあるということだ。

 もちろん、狙いを定めるのは1球団だけではない。この日、広島の苑田スカウト統括部長は「夏から見た高校、大学の投手でナンバーワンだろう。間違いなく1位候補の1人」と明言。ロッテの永野チーフスカウトも「1位候補の1人として考えている。各球団の選択肢が増えた」と語った。

 石井GMが就任会見で「ぜひ東北で」と誘った楽天や「(その年の)ナンバーワンの選手に入札する」(吉村GM)という方針のある日本ハムも高く評価しており、1位指名が有力とみられる。

 吉田が好きな球団と隠さず口にした巨人なども実力を認める。さらにこの日、阪神の谷本球団副社長兼本部長も「(評価は)高いですね。金本監督も気に入っていたと思います。ああいう力投型で。すぐ出てくるんじゃないかという評価。1位候補になります」と“参戦”の可能性を示した。

 根尾の1位を公表した中日を除く11球団が検討を続ける。5球団が熱心だが、増える可能性も…。10月25日のドラフト会議に向け“吉田フィーバー”は過熱していく。

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